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展覧会のご案内

堀川理万子絵画展 ―遠い響き、重なる時間―

2009年11月14日(土) ~ 2009年11月28日(土) 日曜・祝日休 10:30~18:00(最終日は17:00まで)
和光並木ホール

「ゆりと松」 25号F

「ゆりと松」 25号F

時間よ 止まれ 不思議の国で

 かたく青いつぼみ。今をさかりと芳香を放ち、咲き誇る満開の百合。そして、茶色く朽ち果てた花。 一瞬を切り取ったその画面にはあらゆる瞬間が共存する。移ろいを含みつつ、百合の花は澄んだ光沢のプラチナ箔を背景に、盛り上がるようにあふれかえる。

 2007年に続き、和光では四度目となる堀川理万子さんの絵画展が和光並木ホールで開催される。静謐さの中にリアリティーを湛える花や風景を数多く描いてきた堀川さん。その絵には不思議なふくらみや空気感がある。今回はそこに時間が加わった。「見えている以外のものも描かないと絵にならないのでは、と気が付きました。何が足りないのか、自分は何を描きたいのだろうか、と考えていくうちに必要なのは時間ではないかと思えてきたのです」。見慣れた街の交差点。信号が青く点灯するその数分間に去来する人々。たえまなくこぼれ落ちていく時間が50号のキャンバスに凝縮する「ハチ公前交差点」。

 ディテールと全体が密接につながることが重要、という堀川さんは黒箔、金箔、プラチナ箔などで背景を表現し、その箔の上に顔料と糊を練り合わせて描くテンペラの技法で丹念に描きこんでいく。「細かいところまで克明に描けるテンペラの質感は私の描きたいものに合っていると思います」と微笑む。

 本の表紙や、絵本の創作なども手がけ、個展を中心に幅広く活躍する堀川さん。テンペラの大作から本の挿絵のペン画やグワッシュの小品まで約50点の作品がホールをうずめる。楽しい絵画展への期待に胸が躍る。堀川理万子さんの不思議の国を心ゆくまで探検していただきたい。

堀川理万子(ほりかわ・りまこ)

1965年 東京に生まれる
1989年 東京藝術大学デザイン科卒業
1991年 同学大学院美術研究科修了(修了制作にてサロン・ド・プランタン賞受賞)
1990年~ テンペラによるタブローで、銀座(和光・小財堂・みゆき画廊・麻樹画廊)、
 日本橋(オンワードギャラリー日本橋)、京都(蔵丘洞画廊)、南青山(新生堂)で
 定期的に個展を中心に活動。
2000・05・07年 和光・アートサロンにて個展

タブロー制作のほかに、『ぼくのシチュー、ままのシチュー』『げんくんのまちのおみせやさん』 『権大納言とおどるきのこ』『おへやだいぼうけん』などの絵本を発表している。

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