閉じる

展覧会のご案内 / 和光ホール

開催中の展覧会

本日は準備中でございます。

今後の展覧会

 

閉じる

お問い合わせ

お問い合わせ受付時間:
10:30~19:00

休業日:
年末年始などの休業日は随時ホームページにてご案内いたします。

お品・サービスに関するお問い合わせ

オンラインストアに関するお問い合わせ

展覧会のご案内 / 和光ホール

三好和義写真展 ―京都の御所と離宮 帝の楽園―

  • 2010年1月7日(木) ~ 2010年1月23日(土) 1月10日(日)、11日(月)、17日(日)休業
  • 10:30~18:00(最終日は17:00まで)
    協賛:日本ロレックス株式会社

三好和義写真展 ―京都の御所と離宮 帝の楽園―

2010年1月14日(木) ~ 2010年1月30日(土) 1月17日(日)、24日(日)休業 10:30~18:00(最終日は17:00まで)
協賛:日本ロレックス株式会社
和光ホール 本館6階

作品名:京都御所 南庭(だんてい)回廊から臨む紫宸殿(ししんでん)

作品名:
京都御所 南庭(だんてい)回廊から臨む紫宸殿(ししんでん)

作品名:桂離宮 新御殿

作品名:
桂離宮 新御殿

貴人の視線に重ねて再現された、雅の世界

 春の陽光を受けて白く輝く前庭を、ぐるりと囲む回廊の一角。庇(ひさし)とその影によって切り取られた斜方形の額縁の中に、左右に桜と橘を従えた一宇の正殿が見える。前面には内部に通じる階(きざはし)がかかり、その奥の暗闇が場の神秘性をいっそう高めているようだ。京都御所・紫宸殿。大胆な構図が凛とした空気を際立たせ、風格のある建物と明るい空や庭との対比が鮮烈な印象を残す写真である。

 国内外のさまざまな「楽園」を撮り続ける写真家、三好和義氏。今回、氏が選んだテーマは「帝の楽園」。京都御所、仙洞御所、修学院離宮、桂離宮の四施設をじっくりと一年間かけて撮りおろした。

 「あれほど気持ちが高揚した体験は初めてかもしれません」と撮影を振り返る三好氏。「これぞ日本の美、日本の文化という世界を目前にして、それを撮影できる幸せというのでしょうか。夢中になってカメラを構え続けました」と充実した表情で語ってくれた。

 宮内庁が管理するこれらの施設は、事前申し込みにより見学は可能だが、立ち入れる場所は限られている。三好氏は特別に許可を得て、たとえば京都御所では、后妃が暮らした奥御殿や明治天皇が幼年期を過ごした部屋など、数々の貴重な写真をカメラに収めた。特に金屏風に囲まれた部屋のカットでは、機材の制約もある中で工夫を凝らし、まばゆいばかりの金色が見事に再現されている。

 撮影された場所や色彩の表現以外にも見所は多い。何よりも、貴人が座った、あるいは佇んだ場所から、その目線で捉えることにこだわったという三好氏。「天皇や上皇が見た風景は一体どのようなものだったのか。その心境に思いを馳せて、私自身も和歌を詠むような気持ちで撮りました。貴人の気配を写すという狙いに添った、臨場感のある写真をお見せできるのではないかと思います」。

 もちろん、カメラに収められたのは建物や庭だけではない。仙洞御所では、米一升との交換で一つひとつ集めたという丸石を敷き詰めた洲浜や、苔の緑に紅葉が鮮やかに映える築山が興趣をそそる。また、周囲の水田までもが景観に取り入れられた壮大なスケールの修学院離宮では、情緒あふれる雪景色をはじめ、四季折々の豊かな自然風景が押さえられている。

 「さまざまな史料にあたって、朝方に儀式を行ったという場所は、暗い時間に撮影しました。桂離宮の新御殿では、後水尾(ごみずのお)上皇を迎える時にそうしたと聞いたことから、襖や障子をすべて開け放って撮っています」。説明とともに見せていただいた写真は、紅葉の照り返しが部屋を彩り、庭と室内が一体化したような、えも言われぬ美しさだ。また、桂離宮は観月の名所でもあることから、満月の光での撮影も行った。そのほかにも、月を意匠に取り入れた欄間や襖の引手など、繊細な美意識と遊び心が随所に息づいており、三好氏の意欲を大いにかきたてた。桂離宮だけでも20回以上は通ったそうだ。

 和光では初めて、二つのホールでの併催という点も注目される今回の写真展。和光ホールでは京都御所、仙洞御所、修学院離宮を、和光並木ホールでは桂離宮を撮影した作品が出展される。三好氏は「こんな世界が今も残されているのだという感動を少しでもお伝えできればと、解説文も丁寧に作りました。文化的な背景と合わせて、茶の湯を嗜み、歌を詠み、管絃に興じる貴人の姿を心に浮かべて楽しんでいただければと思います」と結んでくれた。

 かつてない視点から、余すところなく収められた総数100余点におよぶ「帝の楽園」。この知られざる日本の雅にゆったりと遊ばれてはいかがだろうか。なお、会場では今回の出品作を収めた三好氏の写真集『京都の御所と離宮』も販売される。

◆和光ホールと和光並木ホールの会期は異なります。

和光ホール
◆展示内容:京都御所、仙洞御所、修学院離宮
◆ギャラリートークおよびサイン会:1月16日(土)・23日(土) 各日ともに13:30~・16:30~/1月30日(土)15:00~

和光並木ホール
◆展示内容:桂離宮
◆ギャラリートークおよびサイン会:1月9日(土)・16日(土)・23日(土) いずれも12:00~・15:00~

三好和義(みよし・かずよし)

1958年徳島県に生まれる
13歳の時、沖縄を訪ねて以来、タヒチ、モルディブ、南極からチベットまで世界各地で「楽園」をテーマに撮影を続けている
1985年写真集『RAKUEN』で木村伊兵衛賞を当時最年少で受賞。
作品はアメリカのジョージ・イーストマンハウスに永久保存
1995年タヒチ政府特別賞
1999年独立行政法人 国際交流基金が作品『日本の世界遺産』を順次買い上げ、現在も世界各国で巡回展
2000・03・05・和光ホールにて個展
09年
03年に展示した作品『四国八十八ヶ所』が04年藤本四八写真文化賞受賞
その作品は切手にもなって発行されている

展覧会の一覧に戻る