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永田哲也展 ―和紙と木型によって生み出される興趣あふれる世界―

  • 2010年10月7日(木) ~ 2010年10月18日(月)
  • 10:30~18:00(最終日は17:00まで)

「日の出鶴巡り鯛」 税込¥924,000(和紙、90×95cm)
「日の出鶴巡り鯛」 税込¥924,000(和紙、90×95cm)

縁・福・祝……美しい日本の記憶と交感する

 横から眺めているのに、水面から見下ろしているようにも思える不思議な感覚。大小の鯛がゆったりと時計回りに回遊し、鶴や亀、宝船なども浮かんでいて、どことなくユーモラスで心が和む。縁起を祝う菓子型のモチーフを和紙に型取りし、組み合わせた“和菓紙”の吊り飾り。軽やかで優しいその風合は、和菓子を彷彿とさせ、見ているだけで幸せな気持ちが膨らんでくる。和光では初めての個展を前に、作者である永田哲也氏にお話を伺った。
 「日本伝統の祝いの形を和紙に写し取り、懐かしい記憶を蘇らせたいと思ったのです」と狙いを語る永田氏。氏の工房には、各地から集めた菓子型が2000丁以上もある。縁起物や季節の風物、野菜、果物など、その多彩さと精巧な造りには驚嘆させられるばかりだ。
 永田氏は、学生時代から時間や空間の表現に関心を抱いてきたという。ある時、鏡台や目覚まし時計など、身近なものを和紙で型取りすることを始めた。物自体の記憶を吸い取るように和紙を貼り、乾いたら切り込みを入れて剥がす。元の形に戻してみると、硬質の物が柔らかく、ぬくもりを宿しているように感じられた。
 その後、骨董市で鯛の菓子型が目に留まり、和紙で型を取ると、菓子型職人の息遣いを感じさせるような細かなノミ跡まで再現できたのだという。ちなみに氏が使用するのは無形文化財、西の内紙(手漉き和紙)。繊維が強靱で、絹にたとえられる艶を持つ、しっとりとした感触の紙だ。最中の皮のようにパリッと仕上がり、自然の力強さも感じさせる作品の風合は、西の内紙だから出せるのだそうだ。
 和光並木ホールには、吊り飾り約50点のほか、小物約100点が展示される。さまざまな記憶を呼び覚ます、菓子型と和紙が織りなす“和菓紙”の世界を、存分に味わっていただきたい。

永田哲也(ながた・てつや)

1959年 大阪生まれ
1985年 東京藝術大学大学院美術研究科構成デザイン修了
1988年 第8回現代美術今立紙展 佳作賞受賞
1994年 CHIBA ART NOW 94(千葉・佐倉市立美術館)
2005年 PREMIERE CLASSE 招待出品(パリ)
2006年 和菓紙アート展(東京・虎屋ギャラリー)
2007・08年 ホテルオークラ東京 お正月インスタレーション(東京)
2009年 永田哲也展 和菓紙「春昼」(神奈川・強羅花壇)、
 永田哲也展 和菓紙「万葉の箱船」(東京・sekiguchi-dai 音ノ葉)

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