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秋山眞和染織展 小石丸・藍・貝紫 ―織の彩り―

  • 2010年11月3日(水) ~ 2010年11月13日(土) 無休
  • 10:30~18:00(最終日は17:00まで)

藍染花織絣着物 「縁日」
藍染花織絣着物 「縁日」

繭作りから染め・織りまで、手仕事を貫く

 今から44年前、照葉樹林で知られる宮崎県綾町に工房を開いた染織作家がいる。秋山眞和氏である。琉球染織を制作していた父・常磐(ときわ)氏とともに、大戦時に沖縄から宮崎へ疎開。その後、病に倒れた父の跡を継ぐ覚悟を決め、織物と縁(ゆかり)のある名の町、綾町に移った。

 工業化・大量生産化が進む世にあって、反骨精神に富む秋山氏は、手技による〈先祖返り〉の染織をつくろうと思い立つ。

 「天然の染料はいろいろな色素が含まれていますから、色そのものがやさしくて健康そうですよね」。藍染めは、徳島県産のすくもに木灰や貝灰などを加えた古法の灰汁発酵建(あくはっこうだて)とした。また、〈幻の貝紫〉と謳われた紫色を、有明海のアカニシ貝から抽出・染色する方法を編み出すことにも成功した。

 さらに、草木染めにふさわしい絹糸を求めて、氏は日本古来の在来種と言われる蚕・小石丸に辿り着く。小石丸は当時、国の機関でしか飼育されていない稀少種。取れる糸量は少ないが張力と艶があり、格段に軽く、毛羽立ちのない絹織物を織ることができる。こうして現在では、養蚕から糸つむぎ、染め、織りまでを自家でまかなう稀有の手紬工房として存在を知られるまでになった。

 和光での6年ぶりの本展では、藍染めや貝紫、小石丸を生かした着物・着尺・帯など70余点を出品する。「落ち着いてお召しいただけるよう、着心地を第一に考えて制作しています」と秋山氏。その一つ、藍染花織絣着物「縁日」は、藍による濃淡の絣に縁日の光をイメージし、刈安の黄色を効かせ、花織の浮き文様がアクセントとなった作品だ。手紬の美と丹念な手仕事が、そこに凛とした命を宿らせている。

◆会期中、会場にて秋山眞和氏による作品解説を予定しております。
 11月5日(金)・11日(木) 各日ともに14時~

秋山眞和(あきやま・まさかず)

1941年 沖縄県那覇市に生まれる
1966年 綾の手紬染織工房設立
1968年 日本伝統工芸展初入選
1972年 日本工芸会正会員となる
1981年 メキシコ貝紫染色調査旅行
1982年 日本産の貝による実用貝紫染色に成功
1985年 小石丸蚕による養蚕を開始する
1991年 小石丸蚕による製織完成
1995年 卓越した技能者(現代の名工)として表彰される
1997~2002年 沖縄県立芸術大学美術工芸学部教授を務める
2004年 和光にて個展
2006年 黄綬褒章受章
2008年 天然灰汁発酵建藍染めが宮崎県綾町の無形文化財に指定される

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