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江里康慧・江里佐代子展 仏像と截金 ─光 放たれるとき─

  • 2011年4月2日(土) ~ 2011年4月18日(月)
  • 10:30~18:00(最終日は17:00まで)

江里康慧 作 「釈迦如来三尊像」 総高242.6cm(岐阜県 虎渓山 永保寺)
江里康慧 作 「釈迦如来三尊像」 総高242.6cm
(岐阜県 虎渓山 永保寺)

崇高な仏像と華麗な截金に思いを託して

 苦悩する人々の心を鎮め、癒やし、真理への道を指し示す仏像──。京都の平安仏所で仏像制作を続けてきた仏師・江里康慧氏と、截金(きりかね)師の故・江里佐代子さん夫妻による4年半ぶり、6回目の展覧会が開催される。

 副題の「光」に託された思いをまず康慧氏に伺った。

 「古代インドの人は、お釈迦様の悟りの境地を〈光〉に置き換えたと思います。その光を表現するために、人は仏像を刻み、〈かたち〉を通して、悟りの境地に行きつこうとしたのではないでしょうか」。やはり仏師である父・宗平氏の許で仏像彫刻を始めて45年。康慧氏は精神の修養と古典仏像の研究を重ねながら、品格に満ちた木彫仏を手がけてきた。威厳ある表情と優美な衣紋は、氏の高い技術と志の現れでもある。「飛鳥から鎌倉にかけての、最も崇高な仏教美術が生み出された時代と根幹の部分でつながる仏像を目指したい」と強い決意を語る。

 そして、仏像制作には極薄の金箔を細く切り、仏像に貼り付けして加飾する截金師の存在も欠かせない。この役割を長年担ってきたのは妻の佐代子さんだ。残念なことに2007年に逝去されたが、佐代子さんは卓越した技術もさることながら、繊細華麗な截金を茶道具など工芸品へ展開し、国の重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けた。斬新な発想を宿した作品の数々は、金彩文様と色彩が眩いばかりに融け合い、今も人々の心を魅了してやまない。

 今回の展覧会では、仏像の原形とも言える仏伝レリーフと「釈迦如来三尊像」など康慧氏の作品約20点に加え、「まり香盒」「風炉先屏風」「盒子」など、佐代子さんの截金作品が数多く揃う最後の機会となる。また、お二人の精神と技をしっかりと受け継いだ長女・左座朋子さんや工房スタッフの截金作品も併せて出品される。

江里康慧(えり・こうけい)

1943年 京都市に生まれる
1962年 京都市立日吉ケ丘高校美術課程彫刻科卒業。大仏師 松久朋琳師・宗琳師に入門
1965年 独立
 父、江里宗平(仏師)に師事
1983年 日本文化祭(スイス・ジュネーブ市立民族博物館)にて作品展と実演
1989年 京都三千院より大仏師号を賜る
1990・93・97・
2001・06年
 和光にて二人展
1997年 日本仏師の芸術7~14世紀展(ニューヨーク市ジャパンソサエティー)にて実演とシンポジウム参加
1998年 奈良の仏教美術展(米・クリーブランド美術館)にて実演
2001年 佐賀県大本山瀧光徳寺より大仏師号を賜る
2003年 京都府文化賞受賞
2007年 財団法人仏教伝道協会より仏教伝道文化賞受賞
2008年 米・ボストン美術館にて「美の融合:江里康慧・佐代子の仕事」講演
現在、龍谷大学客員教授、東京藝術大学大学院非常勤講師、同志社女子大学嘱託講師
著書『仏師という生き方』(廣済堂出版)、『仏像に聞く』(K.K.ベストセラーズ)

江里佐代子(えり・さよこ)

1978年 北村起祥師に師事
1982・84・87年 和光にて個展
1990・93・97・
2001・06年
 和光にて二人展
1994年 正倉院宝物「漆彩絵花形皿」模造制作参加
1997年 日本仏師の芸術7~14世紀展(ニューヨーク市ジャパンソサエティー)にて実演
1998年 奈良の仏教美術展(米・クリーブランド美術館)にて実演
1999年 日本の工芸「今」100選展(仏・パリ)
2002年 重要無形文化財「截金」保持者認定
2003年 京都府文化賞受賞
2004年 京都迎賓館 晩餐室舞台扉、大広間欄間、貴賓室飾り台と卓を手がける
2005年 紫綬褒章受章
 その他、日本伝統工芸展において総裁賞、高松宮記念賞、京展にて市長賞など多数受賞
2007年 財団法人仏教伝道協会より仏教伝道文化賞受賞
 英・大英博物館にて截金の実演と講演を行う
 仏・アミアンにて歿
 旭日小綬章受章

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