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光 放たれるとき ─江里佐代子 截金作品追慕展─

  • 2011年4月2日(土) ~ 2011年4月18日(月)
  • 10:30~18:00(最終日は17:00まで)

江里佐代子 作 截金彩色飾筥「華遊」 15×15×高さ11.5cm(1997年第44回日本伝統工芸展出品作)
江里佐代子 作 截金彩色飾筥「華遊」 15×15×高さ11.5cm
(1997年第44回日本伝統工芸展出品作)

繊細にして美麗な截金の代表作を一堂に

 宇宙を想起させる斬新な彩色屏風から、緻密な金彩をほどこした古典文様の筥まで。天女のように自在に創作世界を飛遊し、ファンを楽しませてくれたのが截金作家・江里佐代子さんだったのではないだろうか。

 京都に生まれ、日本画を学び、仏師である康慧氏の許に嫁いだ佐代子さん。そこで截金が衰退していく様を目の当たりにし、自ら後継者となることを決意。金箔を焼き合わせ、竹刀で毛髪ほどに細く切り、仏像や仏画の流麗な文様に沿って貼っていく緻密な仕事を家事と育児の合間に真摯に取り組んだ。そして、広く截金の魅力を知ってもらうために、仏教美術以外の工芸品に生かすことを発案し、公募展への出品と受賞を重ね、次々と截金の新たな可能性を切り拓いていった。

 截金彩色飾筥「華遊」は、筥から格子を取り外すと、さらに筥が幾つかに分かれるからくり仕掛けで、繊細優美な金彩と相まって、重奏的で遊び心に満ちた工芸美を表現している。近年では、剥がれやすい截金の上に透明な漆をかけて堅牢さを持たせた〈截金透塗(きりかねすかしぬり)〉の技法も考案し、益々創作に意気盛んだったが、2007年に旅先のフランスで急逝したのは、誠に惜しまれることだった。

 今回の追慕展では、特別にパラミタミュージアム(公益財団法人岡田文化財団)の協力を得て、同館所蔵作品と平安仏所所蔵の代表作約80点が展示される。また、佐代子さんが目指していた、ガラスに截金を挟んだ〈截金サンドウィッチガラス〉の復元も、後継者である長女・左座朋子さんと工房スタッフにより実現し、展示される。さらに、実弟の華道家・樹田秋義氏による生け花も会場に供されることとなる。逝去から3年半を経た今、鮮烈な美に昇華された作品世界を多くの人が堪能することこそ、作家にとって一番の果報であるに違いない。

江里佐代子(えり・さよこ)

1978年 北村起祥師に師事
1982・84・87年 和光にて個展
1990・93・97・
2001・06年
 和光にて二人展
1994年 正倉院宝物「漆彩絵花形皿」模造制作参加
1997年 日本仏師の芸術7~14世紀展(ニューヨーク市ジャパンソサエティー)にて実演
1998年 奈良の仏教美術展(米・クリーブランド美術館)にて実演
1999年 日本の工芸「今」100選展(仏・パリ)
2002年 重要無形文化財「截金」保持者認定
2003年 京都府文化賞受賞
2004年 京都迎賓館 晩餐室舞台扉、大広間欄間、貴賓室飾り台と卓を手がける
2005年 紫綬褒章受章
 その他、日本伝統工芸展において総裁賞、高松宮記念賞、京展にて市長賞など多数受賞
2007年 財団法人仏教伝道協会より仏教伝道文化賞受賞
 英・大英博物館にて截金の実演と講演を行う
 仏・アミアンにて歿
 旭日小綬章受章

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