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伊藤慶二陶展―土とたわむれて―

2019年7月19日(金)

~

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佐藤 亮 陶芸展 ─風の帰る道─

  • 2011年7月1日(金) ~ 2011年7月7日(木)
  • 10:30~19:00(最終日は17:00まで)

鉢「初夏」 径28×高さ23cm
鉢「初夏」 径28×高さ23cm

草むらの小宇宙を淡彩の九谷焼で表現

 静かに移ろいゆく季節、水面を吹きわたる風、鳴き騒ぐ鳥の気配──つい見過ごされがちな“小さな間(あわい)の風景”にやさしい眼差しを向け、作品に表現する陶芸家・佐藤 亮氏。和光・アートサロンなどでの展覧会を重ね、和光では11回目となる個展をこのたび開催する。

 佐藤氏が東京の出版社を辞め、友人の後を追うように陶芸の道に進んだのは30歳目前の年。漆芸家・寺井直次氏の助言もあり、弟子入りすることなく、工房の熟練職人や同年代の作家仲間に学びながら、自分なりのスタイルを模索し続けてきた。

 好きだった絵が生かせると選んだ九谷焼の世界で、氏が取り組んだのは、磁器では珍しい手捻りの技法。素地作りから絵付けまでを一人でこなし、九谷の伝統にはない技法と道具を積極的に用いた。和紙型紙の上から刷毛と金網を用いて文様を浮かびあがらせる技法や、竹べらを押さえつけて引く点描などが、土もののような風合の器胎と融け合い、素朴な妙味を生みだしている。

 出品作の鉢「初夏(はつなつ)」は、同じ郷里の歌人・會津八一の歌から想を得たもの。氏特有の墨彩のような淡い色調で、葦原に群れる鳥が愛らしく描かれ、型抜きの鷺草の文様が律動を生み、誰もが持っている記憶、懐かしい心象風景がさり気なく表現されている。

 「足元の草むらから広がる〈小宇宙〉を表現するために、具象と文様の間でいつも格闘しています」と微笑む佐藤氏。

 本展では、壺、鉢、陶額、香炉や盒子の蓋物など、100余点が出品される。時代が大きく揺れ動く中で、「作品を介して、通り過ぎていく大切な瞬間をつかまえ、小さな希望につなげていければ」という氏の一途な思いがそこには託されている。

佐藤 亮(さとう・りょう)

1946年 新潟市に生まれる
1970年 早稲田大学卒業
1980年 日本伝統工芸展初入選
1984年 日本工芸会正会員となる
1985年 伝統九谷焼工芸展 優秀賞受賞(以後技術賞など7回受賞)
 石川県立美術館買い上げ(以後4回買い上げ)
1990年 和光・アートサロンにて個展(以後隔年で開催)
1997年 国際色絵陶磁器コンペティション'97九谷 銀賞受賞
2005年 石川の伝統工芸展 石川県知事賞受賞
2008年 伝統工芸陶芸部会展 日本工芸会賞受賞
 和光並木ホールにて個展
2010年 石川の伝統工芸展鑑査委員
 一水会陶芸展 硲記念賞受賞
現在、日本工芸会正会員

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