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展覧会のご案内 / 和光ホール

開催中の展覧会

山本容子 ポートレート展-本棚の仲間たち-

2019年4月25日(木)

~

2019年5月6日(月)

 

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有田からの新しい風 ─青木清高・田中 忍・辻 聡彦 陶展─

  • 2011年11月23日(水) ~ 2011年11月29日(火)
  • 10:30~19:00(最終日は17:00まで)

青磁・釉裏紅・線刻──三者三様の気鋭の表現

 およそ400年の歴史を誇る磁器のふるさと・有田を拠点に、日展などで華々しく活躍する40代・50代の実力派作家が和光で初めての三人展を開催する。

 次代の有田焼を担う若きリーダーの一人・青木清高(きよたか)氏は、芸術院会員で文化勲章受章者・青木龍山(りゅうざん)氏の長男。中村清六氏の指導を受け、大学卒業後に家業に入り、黒の天目釉で知られる父上に対して、品格のある青磁の多彩な表現で独自の世界を確立してきた。作品の粉青磁「たゆたう海」は、厚く釉薬をかけた器体に、襞のようなレリーフ、口縁の生地の朱色が効いて、豊麗な存在感を放っている。

 田中 忍(しのぶ)氏は、25歳で父の田中一晃(いっこう)氏に師事し、父上と同じく繊細な釉裏紅(ゆうりこう)の技法を操る。中国・元代に起源を発するこの技法は、揮発しやすい銅の絵の具に透明釉をのせて焼成するため、安定した美しい色を出すのが難しい。だが、氏の作品「木洩れ日の向こう」は、釉裏紅の紅桃色と釉裏藍の青緑色が日本画のような情趣を伴い、風物が幻想的に展開され、観る者を魅了する。

 辻 聡彦(としひこ)氏は、当ホールでもたびたび個展を開催した辻 毅彦(たけひこ)氏の長男であり、アメリカ留学と人間国宝・井上萬二氏への師事を経て、父の下で作陶生活に入った。出品作「風そよぐ」は、白磁を基本に、土肌の質感を生かす線刻、フリーハンドの線描が瑞々しい。父上と同様に陶額を手がけ、土のめくれの面白さや色彩のグラデーションを用いて、故郷の棚田や海の景色、街並みなど、新味の風景表現に取り組んでいる。

 会派を超えて一体感のある有田陶芸界。三氏の父上も互いに交流を持ち、切磋琢磨してきた同志である。

 「有田という伝統があり、先人がいて、私たちがいる流れの中で、現在の新しい有田焼を知ってほしいと思います」。それぞれに偉大な父を持ちながら、自分なりの表現を追い求めてきた三者三様の表現──花器・鉢・酒器・香炉・陶額など約150点は、会場にどのような新風を吹き込むだろうか。

◆会期中、会場にて三氏によるギャラリートークを予定しております。11月26日(土) 14時~

青木清高 作「たゆたう海」 径42×高さ19.5cm青木清高 作「たゆたう海」 径42×高さ19.5cm
田中 忍 作「木洩れ日の向こう」 55×54.5×高さ22cm田中 忍 作「木洩れ日の向こう」 55×54.5×高さ22cm
辻 聡彦 作「風そよぐ」 40×45×高さ26cm辻 聡彦 作「風そよぐ」 40×45×高さ26cm

青木清高(あおき・きよたか)

1957年 佐賀県有田町に生まれる
1980年 長崎大学教育学部美術科卒業
 卒業と同時に中村清六氏に師事
1986年 日本現代工芸美術展にて、「汀」が25回記念賞受賞
1990年 日本現代工芸美術展にて、青磁花器「早春譜」が会員賞受賞
1991年 佐賀県展工芸部門にて、「連作、碧韻」第一席知事賞受賞、副賞永竹威賞受賞
1994年 日展工芸部門にて、青磁花器「潮満ちる時」が特選受賞
1995年 佐賀銀行文化財団新人賞受賞
1997年 日本現代工芸美術展にて、「悠久の時」が現代工芸会長賞受賞
 日展工芸部門にて、「夏の日の残像」が特選受賞
2001・04・
07・2011年
 日展審査員に就任
2006年 現代工芸美術協会の理事に就任
2008年 日展評議員に就任
2011年 日展審査員に就任
2009年 日本現代工芸展にて、「海に映る月」が内閣総理大臣賞受賞
 紺綬褒章受章
現在、日展評議員、現代工芸美術家協会理事、佐賀県陶芸協会副会長、有田陶芸協会副会長、現代工芸九州会会長

田中 忍(たなか・しのぶ)
1962年 佐賀県嬉野町に生まれる
1985年 中央大学経済学部 経済学科卒業
1987年 帰郷後、父・田中晃一に師事
1996年 佐賀県展にて、文部大臣奨励賞を受賞
 日展初入選。以後入選を重ねる
1997・98年 日本新工芸展 日本新工芸賞受賞
1998年 西日本陶芸展 優秀賞受賞
1999年 佐賀銀行文化財団新人賞受賞
 日本新工芸展出品作「白い夏」外務省買上げ
2005年 日本新工芸展審査員
2007年 日本新工芸展 帖佐美行記念賞受賞
2008年 日本新工芸展 上野の森美術館賞受賞
2010年 九州山口陶磁展 文部科学大臣賞受賞
2011年 日本新工芸展審査員に就任
現在、日展会友、日本新工芸家連盟会員、九州新工芸家連盟委員、佐賀県陶芸協会会員、嵯峨美術協会事務局理事

辻 聡彦(つじ・としひこ)
1965年 佐賀県有田町に生まれる
1986年 九州造形短期大学 インテリアデザイン科卒業
1987年 アメリカ・ニュージャージー州立大学 工業デザイン科修学
1989年 帰郷後、重要無形文化財・井上萬二氏に師事
1991年 父・辻毅彦(日展会員)のもと、聡窯にて作陶活動に入る
1995年 日展初入選(以降2010年まで16年連続入選)
1997年 広島、福岡、熊本などで棚田をテーマにした陶板壁画を依頼され制作
2002年 九州山口陶磁展 文部科学大臣奨励賞受賞
2003年 佐賀銀行文化財団新人賞受賞
 日本現代工芸美術展 現代工芸賞受賞
 日本現代工芸美術家協会 本会員推挙
2004年 ドイツ有田陶芸展 ベルリン・マイセン巡回展に会員出品
2005年 日展会友推挙
 佐賀県立有田窯業大学 伝統コース 非常勤講師就任
2006年 和光アートサロンにて、「季を愉しむ」展出品
2010年 現代工芸美術九州展 青木龍山賞受賞
現在、日展会友、現代工芸美術家協会本会員、現代工芸九州会委員、佐賀県陶芸協会会員


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