展覧会のご案内
陶・滝口和男博覧会
─銀座・和光が双六(すごろく)に─
- 会期
- 2013年11月22日(金) ~ 2013年12月1日(日)
10:30~19:00(最終日は17:00まで)
セイコーハウス銀座 6階
セイコーハウス銀座ホール
和光全館を焼物で巡る双六遊びを
「板おこし」と呼ばれる技法で作られる抽象作品を中心に、多くの賞を獲得された陶芸家・滝口和男氏。1992年にはイギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アートを修了。帰国後、さらに作品に変化が見られました。
「イギリスで生活していて日本人である自分はずっと日本語で考え、作品を作ってきたと気づきました」と語り、その頃から大きな作品のシリーズである「無題」だけでなく、香合などの茶道具や食器など、言葉を起点とした焼物作りへと変化し始めるのです。
「良きにつけ悪しきにつけ、以前に拘らず、今思うものを一つひとつ丁寧に作っています」。
「かわいい」と思わず声が出てしまう、懐かしく愉しい小さなオブジェも滝口氏の作品の特長ですが、うさぎも象も、どの動物もどことなく哀愁の漂う表情で個性豊かにこちらを見つめています。
「僕はありとあらゆる技法を駆使して現在は作品を作っています。記憶に残ったものや言葉を、遊び心を持って焼物のかたちへと」。さらに「今回は和光の各階の売場を双六遊びのように見立て、例えば1階のウオッチ売場には時計を象ったものを、という風に展示しようと思います」。双六の"上がり"とも言える6階のホールには、博覧会のようにさまざまな様式の作品の数々が、新たな"振り出し"に戻ったような雰囲気で並んでいます。ご一緒に遊んでみませんか。
睦月から師走までの12ヵ月の行事や風物をテーマにした花器、茶碗、陶箱、食器、オブジェなど約180点の展観です。
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『小さな歳時記 12カ月の』
(掌に載るサイズ、高さ約5~8㎝)