和光ホールのご案内

人間国宝認定20年記念 井上萬二白磁展
―名陶無雑―

会期
2015年6月5日(金) ~ 2015年6月14日(日)

10:30~19:00(最終日は17:00まで)

衰えを知らぬ心技体で高みを目指す究極の白磁


和光で39回目となる井上萬二氏の今回の個展では、人間国宝認定20年の節目にふさわしい新作や代表作に加えて、「くつろぎのひと時」をテーマにした食の器によるテーブルセッティングも楽しい見どころです。
氏に新作の壺についてうかがうと「この瓢形は丸形の延長線上にあります。僕の中での作陶の根本は丸壺です。丸い壺というのは、シンプルで、一番難しくて、飽きがきません」とのお答え。
さらに、「新しいこと、お客様の要望に応えるというのは、一つの挑戦です。挑戦とともに変化もまた大切で、そのための勉強も努力も惜しみません。だから、次は何を作ろうか、何をしようかといつも考えています」 「作陶の仕事は、もうこれでよし、ということはないですから。いつも向上心をもって新しいものを創造しています。
人生が枯れたら作品も枯れる。常に清々しい若い気持ちで臨んでいます」との言葉には、“人間国宝は到達者ではなく永遠の挑戦者である”という気概が込められています。
日々作陶に精進し健康維持に努めるとともに、後進の育成や講演活動にも忙しい井上氏ですが、多忙だからこそ発想が湧いてくるといいます。
お孫さんも弟子となられ、工房に白磁三代(萬二・康徳・祐希)が揃いました。近くの山に造ったスタディハウスでは後継者育成にも取り組んでいます。
「伝統とは受け継ぐことだけではなくて、その時代時代に作り上げていくもの」と話す井上萬二氏は、来年創業400年を迎える有田で、これを起点とし、新たな伝統への出発をと未来を見つめています。


◆会期中、会場にてギャラリートークを予定しています。
6月6日(土)14:00~ 井上萬二氏
6月7日(日)14:00~ 茨城県陶芸美術館館長 金子賢治氏

井上萬二(いのうえ・まんじ)

1929年
佐賀県有田町に生まれる
1968年~
日本伝統工芸展入選
1969~76年
ペンシルバニア州立大学で作陶指導のため4回渡米
1971年~
日本陶芸展入選
1977~2014年
和光にて個展
1979年
卓越した技能者(現代の名工)に表彰される
1983~2012年
ニューメキシコ州立大学で作陶指導のため19回渡米
1987年
日本伝統工芸展文部大臣賞受賞
1995年
文化交流のためドイツにて個展 
(97年ハンガリー、99年モナコ、2000年ポルトガル、07年ポーランド、12年香港、ニューヨーク)
重要無形文化財「白磁」保持者に認定される
1997年
紫綬褒章受章
2002年
西日本文化賞受賞
2003年
旭日中綬章受章
現在
重要無形文化財保持者、日本工芸会参与、有田町名誉町民
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