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加藤清之展 -陶の軌跡-

  • 2017年5月19日(金) ~ 2017年5月28日(日)
  • 最終日は17:00まで

加藤清之氏の作陶は、土に触れ、土特有の質感を感知し、そこから自分の形を探り出すという、極めて素朴な制作方法である。しかし、その作品は、いずれも強靭な造形力と作品全体に神経を配る繊細な感覚によって構築されている。また、その模様はナイフや木材の切れ端の大小などで直感的に刻み込んだもので、フォルムと模様が一体化し完成度の高い造形作品となっている。
加藤氏は「私にとって創作とは、創るという行為によって、不自然さを切り捨てていくことだ」「不自然さを捨て去った形が現れたとき、土と自分が一体化する」と言う。これは、加藤氏の創作の基本姿勢である。故に、あの凜とした存在感のある作品が生まれるのであろう。
加藤氏は陶土のほか、磁土も手掛けられる。磁土の素材感が最も生きる方法を追求し、完成したのが「磁土の形」シリーズである。磁土は透光性があるため薄くすればするほど光を透かしより白く輝き、その反対に刻み込まれた痕跡は闇を作り、そのコントラストが作品に濃淡を生み出す。
その清潔感に充ちた繊細な造形は、磁土でなければ表現できない美である。そこには、土が軟らかいうちに、線を刻み、丸や四角の刻印をほどこすという、陶土作品と同じ手法が生かされている。
本展は、そうした加藤氏の陶の軌跡を紹介する展覧会であり、その代表作ともいうべきオブジェ作品や、「磁土の形」シリーズ、織部の長皿、花器、灰釉茶碗など100余点が出品される。

文:森 孝一(美術評論家)

ギャラリートーク
会場にて、加藤清之氏と美術評論家・森 孝一氏によるギャラリートークを予定しております。
5月20日(土) 14:00~

加藤清之展-陶の軌跡-

灰釉茶碗(径16.8×高さ8.5㎝)

加藤清之(かとう・きよゆき)

1931年 愛知県瀬戸市生まれ
1964・65年 朝日陶芸展 大賞受賞
1968年 現代陶芸の新世代展に招待出品(京都国立近代美術館、東京国立近代美術館)
1970年 日本陶磁協会賞受賞
1976年 旧東ドイツ巡回日本陶磁名品展に招待出品
1987年 勅使河原蒼風コレクションによる加藤清之展(草月美術館)
1995年 日本のスタジオクラフト伝統と前衛展に招待出品(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館〈ロンドン〉)
2002年 現代日本の陶芸展に招待出品(ダヒトアホール美術館〈ハンブルグ〉)
2005年 土から生み出すかたち・造形の軌跡 加藤清之展(愛知県陶磁資料館〈現・愛知県陶磁美術館〉)
2007年 日本陶磁協会賞金賞受賞、現代の陶-日本陶芸の新世紀展に招待出品(ニューヨークジャパンソサエティー)
朝日陶芸展審査委員長はじめ多くの公募展の審査委員を歴任

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