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井上萬二白磁展-名陶無雑-

  • 2018年6月1日(金) ~ 2018年6月10日(日)
  • 最終日は17:00まで

名陶無雑 めいとうむざつ 」。白磁を極めた重要無形文化財保持者、井上萬二氏がここ数年、 個展の際に掲げ、若い頃からの座右の銘でもある言葉で「よい焼物には雑味や雑念がない」という意味です。氏が30歳の頃、陶芸評論家・小山富士夫氏から贈られたもので、常に心の中にあるといいます。
「焼物を作り始めた先人は、より美しく見せようと、女性が化粧をするように染付や赤絵といった加飾をほどこしてきました。しかし、私は白磁と出合い、その美しさを追究するようになって、“形こそが美”という境地に至りました。美人なら化粧も要りません。ただし、美しいものを作るには創造するセンスが必要です」。89歳という年齢をまったく感じさせない氏が、しゃんと伸びた背筋から紡ぎ出す言葉はどれも精気に溢れています。
「作品作りで心掛けていることはチャレンジ精神と創造力。人との出会いや旅先で感動したものからインスピレーションを得て、作品に昇華させています」。
氏の和光での個展は42回目。「同じ会場で回を重ね、お客様に新鮮に感じていただける作品を生み出すことは至難の業。でも、苦しくもあり楽しくもあります。この個展のために作ってきた作品をぜひご覧ください」。
壺や花器を中心に香炉や水指、蓋物といった作品から酒器や小鉢といった器類まで100余点が6月の和光ホールを爽やかに彩ります。氏が、無我の境地で手掛けた白磁を前にすると、自分の心も澄み渡るような感覚が得られるかもしれません。

◎井上萬二氏によるギャラリートークを予定しております。
6月2日(土)14時〜
◎本館地階にて、井上萬二窯作品をご紹介しています。

「白磁丸形壺」(径30.2×高さ30.2㎝)

「青白磁渦文壺」(径30.5×高さ20.6㎝)

井上萬二(いのうえ・まんじ)

1929年 佐賀県有田町に生まれる
1968年~ 日本伝統工芸展入選
1969~76年 ペンシルバニア州立大学で作陶指導のため4回渡米
1971年~ 日本陶芸展入選
1977~2017年 和光にて個展
1979年 卓越した技能者(現代の名工)として表彰される
1983~2017年 ニューメキシコ州立大学で作陶指導のため20回渡米
1987年 日本伝統工芸展 文部大臣賞受賞
1995年 文化交流のためドイツにて個展(97年ハンガリー、99年モナコ、2000年ポルトガル、07年ポーランド、12年香港、ニューヨーク)
重要無形文化財「白磁」保持者に認定される
1997年 紫綬褒章受章
2002年 西日本文化賞受賞
2003年 旭日中綬章受章
現在 重要無形文化財保持者、日本工芸会参与、有田町名誉町民

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