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融合する工芸-見つけた伝統のアシタ-

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武腰 潤と集うもの-潤青舎 九谷のいま-

  • 2018年6月29日(金) ~ 2018年7月8日(日)
  • 最終日は17:00まで

「平成の古九谷」を自身の仕事の命題とし、色絵九谷の独自世界を拓いた作家、武腰 潤氏。その武腰氏の仕事と精神世界に強く魅せられた九谷焼の作家たちが、武腰氏の教えを自身の創作に昇華させてともに発表の場を求めるのが「潤青舎」です。武腰氏の名に九谷五彩の青、学び舎の舎を一文字ずつ組み合わせたグループ名で、その名の通り“現代九谷の色絵表現の追求”をテーマに、メンバー各々の自由な作風で現代の九谷に挑みます。
「古九谷を原点とした再興九谷には吉田屋や赤絵金襴手、青手など非常に幅の広い豊かな加飾表現がありました。多様な技法や作風を通して、それぞれに己を厳しく律した精神世界を表したのが九谷焼本来の姿です。潤青舎は、作家それぞれの自由な創作と多様な表現を受け止めながら、かつての九谷焼の根底にあった品格や精神世界を理解し、共有していきたい」と、武腰氏。
「先生からは、具体的な技法や色味などの助言よりも、そのずっと奥にあるものづくりの姿勢、表現する上での律し方を常に問われ、導かれています」と、氏の工房で5年半修業を積んだ田畑奈央人氏。古典的表現からオブジェまで、7名の作家による色絵九谷の多様性と可能性を存分にお楽しみいただける今展。各作家20~30点ほどの作品が出品され、壁面作品や花器、香炉、器など「現代九谷の新潮流」に触れることができます。

出品作家によるギャラリートーク
6月30日(土)武腰 潤氏、河島 洋氏、谷敷正人氏
7月1日(日)武腰彩子さん、中田雅巳氏、山近 泰氏
各日14:00~

武腰 潤
「葭雀の風景長角瓶」(14.2×14×高さ62㎝)

武腰 潤「葭雀の風景長角瓶」(14.2×14×高さ62㎝)
葦に絡まった蔓と、五彩の黄を幾重にも重ねた葭雀。余白、控えめに揃えた色調、モダンな造形が美しい花器。

田畑奈央人
「ヒキガエルの陶筥」(15×15×高さ24㎝)

田畑奈央人「ヒキガエルの陶筥」(15×15×高さ24㎝)
動物などの彫刻的作品を手がけ、立体で九谷を表現する田畑氏。「塗り込まず、白を残したのがよい」と武腰氏。

河島 洋
「創吉田屋鶏の図鉢」(径21.5×高さ9㎝)
「創吉田屋りんご形草花の図小鉢」( 9×10×高さ3㎝)

河島 洋
「創吉田屋鶏の図鉢」(径21.5×高さ9㎝)
「創吉田屋りんご形草花の図小鉢」
( 9×10×高さ3㎝)
吉田屋様式の特長である黄色を主に、緑、紫、紺青で丹念に描き込んだ鉢。愛らしい形の小鉢も目を引きます。

山近 泰
「霊獣犀の絵 花器 」(9.5×30.5×高さ17.5㎝)

山近 泰「霊獣犀の絵 花器 」(9.5×30.5×高さ17.5㎝)
犀や象、麒麟などの霊獣、神獣をテーマに九谷五彩の色幅を表現。モダンな造形と幻想的な世界観が持ち味です。

谷敷正人
「陶匣五位鷺」(14×14×高さ6㎝)

谷敷正人「陶匣五位鷺」(14×14×高さ6㎝)
青九谷の顔料と洋絵具を混ぜた独特の青に金彩が映える一作。古典的絵画のなかに新しさを感じさせる作風です。

中田雅巳
「SEN」(径44.5×高さ5.3㎝)

中田雅巳「SEN」(径44.5×高さ5.3㎝)
線彫りした凹部に色化粧土をのせる象嵌の技法で、モダンな色絵を展開。無釉の素地との対比も狙いの一つ。

武腰彩子
「宝尽くし うさぎの香炉」(13.6×13.6×高さ13.8㎝)

武腰彩子「宝尽くし うさぎの香炉」(13.6×13.6×高さ13.8㎝)
父・武腰潤氏に師事して20年。女性らしい柔和な色彩と緻密な絵付け、愛らしいモチーフで新ジャンルを確立。

武腰 潤(たけごし・じゅん)

1948年 石川県能美郡寺井町(現能美市)に生まれる
1970年 金沢美術工芸大学日本画科卒業
2007年 2006年度日本陶磁協会賞受賞
2009年 日本陶芸展招待作家就任、以後歴任
2014年 石川県文化功労賞受賞
現在 石川県九谷焼美術館館長
海外収蔵 ヴィクトリア&アルバート博物館、メトロポリタン美術館、フィラデルフィア美術館、ボストン美術館、イェール大学美術館、ほか多数

田畑奈央人(たばた・なおと)

1969年 三重県津市に生まれる
1992年 明治大学法学部卒業
2004年 武腰 潤に師事
2005年 石川の伝統工芸展入選、伝統九谷焼工芸展入選
2011年 伝統九谷焼工芸展 技術賞受賞
2017年 日本陶磁協会現代陶芸奨励賞展 奨励賞受賞

河島 洋(かわしま・ひろし)

1951年 石川県加賀市上河崎町に生まれる
1974年 中島珠光に師事
1994年 日本工芸会正会員となる、三代德田八十吉に師事、吉田屋色絵釉薬の研究に入る
2007年 一水会陶芸部会員となる
2012年 日本陶芸美術協会会員となる
2013年 作陶40周年記念展開催(加賀市美術館)
2016年 加賀市美術協会副理事長となる、石川県九谷焼美術館運営委員に任命される

山近 泰(やまちか・やすし)

1975年 石川県能美郡寺井町(現能美市)に生まれる
2006年 石川の伝統工芸展 奨励賞受賞
2009年 日本伝統工芸展 初入選、石川県立美術館作品収蔵
2013年 陶美展入選、以後連続入選
2017年 伝統九谷焼工芸展 優秀賞受賞、日本陶磁協会現代陶芸奨励賞展入選

谷敷正人(やしき・まさと)

1955年 石川県小松市に生まれる
1975年 浅蔵五十吉に師事、10年後独立
1980年 日展初入選、後、日展会友
1987年 銀座で初個展後、東京、大阪などで個展多数
2002年 石川県新県庁議会庁舎陶板制作
2010年 日本伝統工芸展初入選後、正会員
2013年 潤青舎設立に参加、同人

中田雅巳(なかだ・まさる)

1977年 石川県能美郡川北町に生まれる
1997年 石川県立九谷焼技術研修所卒業
2004年 石川県能美郡川北町にて独立
2011年 日本陶芸展入選、13年同展賞候補となる
2014年 Meister der Moderne バイエルン州賞(グランプリ)受賞(ドイツ・ミュンヘン)、現代・陶芸現象 茨城県陶芸美術館
2017年 日本陶磁協会現代陶芸奨励賞展 奨励賞受賞、菊池ビエンナーレ 奨励賞受賞

武腰彩子(たけごし・さいこ)

1976年 石川県能美郡寺井町(現能美市)に生まれる
1998年 金沢美術工芸大学 日本画科卒業、父・武腰 潤に師事、石川県立九谷焼技術研修所、実習科造形専攻3年修了
2001年 親子展にて初展観 以後、個展・グループ展多数

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