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展覧会のご案内 / 和光ホール

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藍白妙 德澤守俊 耀変妙 德澤光則

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展覧会のご案内 / 和光ホール

藍白妙 德澤守俊 耀変妙 德澤光則

  • 2018年11月9日(金) ~ 2018年11月18日(日)
  • 最終日は17:00まで

「温故知新」という有名な四字熟語があります。德澤守俊さんは、「温故創新(故きを温ねて、新しきを創る)」をモットーに作品を制作されています。「知新」を「創新」に変えたところが、守俊さんらしいと思います。この「創新」の姿勢は、ご子息の光則さんにもしっかり受け継がれています。
これまで、唐津焼の多くの作家が古唐津の陶片を師とし、その技法や造形を学んできました。守俊さんは、人間国宝・十二代 中里無庵さんに師事し、独立後は福岡県須恵町皿山に割竹式登窯を築窯します。茶陶は、表千家の茶人であった父・成信さん(不洞庵)に学びました。守俊さんの根底には、茶の湯の精神があります。古唐津に学びながら、前人未到の新しい唐津に挑戦されるのも、茶の湯の精神と無関係ではありません。
2007年、第54回日本伝統工芸展で「朝鮮唐津水指」が文部科学大臣賞を受賞し、「文化庁買上げ」となりました。大きな算盤の玉のようなフォルムに、白い藁灰釉の流れがオーロラのように口周りに広がる、フォルムと釉薬の流れが見事に融合した作品です。
守俊さんの朝鮮唐津は、黒の鉄釉と白の藁灰釉が溶け合ってできる釉薬の景色が見所です。ご自身の言葉を借りれば、「時に瀧の光を受けた瀑布の如く」「時に凍夜のオーロラの如く」景色を求め、朝鮮唐津の釉薬の流れを最大限に活かすフォルムの追求に挑戦されています。特徴は、それだけではありません。唐津の魅力である「土味」を表現するため考案したのが、須恵器からヒントを得た「焼締め」の技法です。釉薬で全体を覆うのではなく、掛け残しの部分を見せることで、朝鮮唐津の新しい魅力を引き出しました。
ご子息の光則さんは、茶陶を中心に活躍するいま最も注目される若手陶芸家です。唐津の陶土、釉薬に拘りつつ、自分らしい自由な造形に挑戦されています。とくに唐津の陶土を使い、無釉で焼締焼成した、螺旋状に彫刻した窯変が見事な水指や、エッジの効いた流線の美しい花入は、海外でも高く評価され、人気の作品です。
今回、会場には初期古伊万里や古唐津の陶片が展示されます。古唐津の基本は小皿や向付、鉢といった食器類です。守俊さんの食器は、繊細で気品のある懐石の器です。料理を引き立て、使えば使うほど味わいが増します。

文:森 孝一(美術評論家)

ギャラリートーク
美術評論家・森 孝一さん司会のもと德澤守俊さんと光則さんによるギャラリートークを予定しております。
11月10日(土)14:00~

二人で一作「朝鮮唐津水指」(17×17×高さ20.4㎝)

二人で一作「朝鮮唐津水指」(17×17×高さ20.4㎝)

ご子息の光則さんが得意とする螺旋の造形に、父親の守俊さんが大胆に釉掛けした、造形と釉薬と土味が三位一体をなす見事な作品です。

德澤守俊「朝鮮唐津半月手付鉢」(21.2×29.3×高さ24.5㎝)

德澤守俊「朝鮮唐津半月手付鉢」(21.2×29.3×高さ24.5㎝)

黒の鉄釉と白の藁灰釉を掛け分けた半月形の手付鉢。この手付鉢は懐石の器として誕生したものだけに、繊細で格調があります。

德澤光則「須恵唐津花器」(15.1×13.2×高さ37.6㎝)

德澤光則「須恵唐津花器」(15.1×13.2×高さ37.6㎝)

口部に向かって細く螺旋状に立ち上がる花器で、エッジの効いた口作りに緊張感を感じます。鉄分を多く含んだ陶土の変化が面白い。

德澤守俊 (とくさわ・もりとし)

1943年 京都市に生まれる
1967年 玉川大学農学部卒業、唐津焼人間国宝 中里無庵先生に師事
1977年 日本伝統工芸展初入選、以後26回入選
1983年 日本工芸会正会員となる
2005年 有田窯業大学校非常勤講師
2007年 日本伝統工芸展 文部科学大臣賞受賞、受賞作を文化庁買上げ
2010年 智美術館大賞展「現代の茶 造形の自由」優秀賞受賞
2012年 伝統工芸陶芸部会展 日本工芸会賞受賞
2015年 田部美術館大賞「茶の湯の造形展」奨励賞受賞

德澤光則(とくさわ・みつのり)

1975年 福岡県に生まれる
2000年 龍谷大学文学部卒業
2001年 京都府立陶工高等技術専門校成形科修了
2002年 京都市立工業試験場陶磁器コース本科修了
2006年 日本伝統工芸展入選
2007年 九州山口陶磁展入選
2009年 菊池ビエンナーレ入選
2011年 西部伝統工芸展 奨励賞受賞
2015年 田部美術館大賞「茶の湯の造形展」入選、「現代茶陶展」入選。ほかに各地にて個展・グループ展

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