閉じる

展覧会のご案内 / 和光ホール

開催中の展覧会

本日は準備中でございます。

今後の展覧会

 

閉じる

お問い合わせ

お問い合わせ受付時間:
10:30~19:00

休業日:
年末年始などの休業日は随時ホームページにてご案内いたします。

お品・サービスに関するお問い合わせ

オンラインストアに関するお問い合わせ

展覧会のご案内 / 和光ホール

伊藤慶二陶展―土とたわむれて―

  • 2019年7月19日(金) ~ 2019年7月28日(日)
  • 最終日は17:00まで

伊藤慶二さんは、岐阜県土岐市を拠点に作家活動を行う陶芸家で、その作品は世界的レベルから見ても高い領域にある。作品のジャンルは、立体造形から洒脱なクラフト、風情溢れる茶器や文具までさまざまだが、その根幹では一本の線に繋がっていると思う。それは単なる「土の表現」ではなく、作家の精神の在り様を示しているからだ。インテリアデザイナーの内田繁さんは「伊藤慶二の作品は『かたちのもつ力』に気づかされる。かたちにはものの魂が潜んでいる」と語り、黒住教名誉教主の黒住宗晴さんは「彼の作品には、私の内部に太古の信仰を呼び戻す不思議な力があった。土に神を見、水の神に頭を垂れる信仰である」と称賛する。
伊藤さんの作品は、クラフトにしろ立体造形にしろ、その基本のデザインがしっかりしている。彼が、近年取り組んでいる作品に《 つら 》シリーズがある。喜怒哀楽、老若男女といったさまざまな表情を通して、人間の在り様を問い掛ける。その《面》シリーズが東日本大震災以降に作家の内部において浄化され、《祈り》《鎮魂》シリーズが誕生した。
今回、会場の中心には「自然との共存 火・水・土」のインスターレーションが設置される。これは火・水・土を足形(人)とともに展示し観る人によりさまざまな記憶を重ねるだろう。また、《面》シリーズや、薬師寺東塔基壇の土を使って焼いた《仏足》《手》、その他、茶碗、皿など100点余りが出品される。それらの作品には伊藤さんの「祈り」が込められている。

文:森 孝一(美術評論家)

◎森 孝一さん(美術評論家)を迎え、伊藤慶二さんによるギャラリートークを予定しております。
7月21日(日)14:00~

「場」(37×60×高さ9㎝)

「場」(37×60×高さ9㎝)
「場」とは、神聖なる空間で催される祭りごとを造形化した作品。聖なるテリトリー(領域)を感じさせる造形でもある。

「銀彩楕円皿」(34×42×高さ6㎝)

「銀彩楕円皿」(34×42×高さ6㎝)
自分の作った器で食事がしたいというのが、食器制作の動機。古典のコピーなど意識にないから、器が楽しいのであろう。

「茶碗」(ともに12×12×高さ10㎝)
伊藤さんの作る茶碗は、基本のデザインがしっかりとしているので、茶の湯の条件に縛られることなく、至って自由である。

「茶碗」(ともに12×12×高さ10㎝)

「剱」(13×74×高さ16㎝)
中国の「剱」をイメージして作られた作品で、青銅器の持つ迫力と、機能を重視した形の面白さに惹かれたと、作者は語る。

「剱」(13×74×高さ16㎝))
「面」

「面」(〈左から〉14×13×高さ40㎝、10×15×高さ36㎝)
「めん」から展開したシリーズで、人の頭部と上半身で構成される胸像。最小限の付加物でさまざまな人物像を表現している。

伊藤慶二(いとう・けいじ)

伊藤慶二(いとう・けいじ)

1935年 岐阜県に生まれる。
1958年 武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)卒業。
1960~65年 岐阜県陶磁器試験場デザイン室勤務。
1978年 世界クラフト会議・日本クラフトコンペ美術出版社賞受賞。
1981年 ファエンツァ国際陶芸展(イタリア)。
2006年 岐阜県芸術文化顕彰。
2007年 円空大賞展 円空賞受賞。
2013年 「伊藤慶二展」(岐阜県現代陶芸美術館)、地域文化功労者表彰。
2017年 薬師寺奉納、日本陶磁協会賞 金賞受賞。

展覧会の一覧に戻る