和光ホールのご案内

Il Cielo e Gli Uccelli 空と鳥
-江波冨士子ガラススケッチ-

会期
2019年11月28日(木) ~ 2019年12月8日(日)

最終日は17:00まで

「これまでは自分に緻密さの追求を課していた節があります。今回はその枷を外して、心で感じたものを自由に表現しました」。ヴェネチアングラスの技法「ムッリーニ」の名手、江波冨士子さんはそう教えてくれました。
イタリア・ヴェネチアで暮らした一年間で目にした風景や、人との出会いにインスピレーションを得た作品作りに励まれています。「日本では、どうしても仕事優先で、“暮らし”が二の次になっていましたが、ヴェネチアでは石畳を辿りながら気になった店で足を止めたり、美しい景色に見とれたりしているうちに心の視界が開け、新しい“色”が見えてきたような気がしています」。
今回のテーマに「空と鳥」を選んだ江波さん。「教会の鐘楼に切り取られたようなヴェネチアの空が一日のうちに少しずつ移り変わる様がとても印象的でした。また、パラッツオの天井画から着想して、さまざまな鳥が集まってくるサンクチュアリのような場所を会場に作りたいと思っています」。
今展はグラス類やランプ、茶道具・花器など200余点の展観。そのほとんどがムッリーニ技法で作られています。この技法は数ミリのガラス片をモザイクのように組んで模様を表現します。材料取りからパーツ並べ、吹き作業、仕上げまで気の遠くなるような細かな作業の連続で、一瞬でも気を抜けません。でも、江波さんは「ガラスを作れることが嬉しくて、毎日毎日ひたすらに創作しています。すべての作品に私の思いが込められています。それを感じていただけたら」とおっしゃいます。
ぜひ、会場でヴェネチアの風を感じ、そのストーリーに思いを馳せてください。

江波 冨士子(えなみ ふじこ)

1968年
埼玉県に生まれる
1985年
陶芸家・堤 綾子さんのもとで夏休みを過ごす
1992年
多摩美術大学デザイン科ガラスコース卒業
1994年
富山ガラス造形研究所卒業
1995年
ヘイスタック・サマースクール受講(アメリカ)
1995~97年
チャダム・グラスカンパニーに勤務(アメリカ)
1998年
ガラス工芸「潮工房」設立
2007年
Allure of Japanese Glass(アメリカ)
2011年
「あこがれのヴェネチアングラス展」に出品(サントリー美術館)
2014年
「ベルンArt茶会」(スイス日本大使館)
2015年
「菊池寛実賞 工芸の現在」に出品(菊池寛実記念 智美術館)、「美しのガラス・伝統と創造」に潮工房として出品(イタリア国立東洋美術館)
2016年
「江波冨士子ムッリーニ歳時記」(和光ホール)
2018年
ムラーノガラス美術館(イタリア)に作品収蔵
2018・19年
COLLECTに出品(イギリス)
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