展覧会のご案内
井上萬二白磁展
-悠遊と-
- 会期
- 2022年6月23日(木) ~ 2022年7月3日(日)
最終日は17:00まで
セイコーハウス銀座 6階
セイコーハウス銀座ホール
このたび、白磁の重要無形文化財保持者(人間国宝)の井上萬二さんによる46回目の個展を開催いたします。
昨年開窯50年を迎え、卒寿を越えてさらに作陶に情熱を持ち続ける井上さん。悠久の時の流れの中でも変わることのない白磁の美しさと均整のとれた洗練された形による作品からは、技を究めてもなお、さらなる高みを目指し、
個展を前に、井上さんにお話を伺いました。
「約2年前よりコロナ禍となり国内外への出張や旅行もできず、作陶に専念する毎日を送ってまいりました。その中でさまざまな新作を試みましたが、焼き物というものは焼成してからでないと良し悪しが分からないものです。窯から上がり、自分が納得した作品のみを選定し出品いたしました。白磁は、白の発色に負けない格調高い凛としたフォルムを目標とします。形そのものが文様といえる本来の白磁と並行し、釉薬の掛け分けにより白と緑のコントラストを表した作品、また今回は-悠遊と-というテーマから魚を主とした食器類も多く制作しております。」
その想いが込められた作品が出品される今展では、井上さんの代名詞ともいえる凛としたフォルムで格調高い「白磁丸形壺」がさまざまな大きさで展開されます。さらには卓越した轆轤の技と白磁の美しさが調和する 花器や香炉、鉢、酒器、食の器など、約100点が一堂に会します。
時代の移り変わりの中において、揺るぎない作陶の姿勢と柔軟な発想により作り上げられてきた、用と美を兼ね備えた作品の数々を、ぜひご覧ください。
ギャラリートーク
井上萬二さんによるギャラリートークを予定しております。
6月25日(土) 14:00~(予約制)
◎ご好評につきご予約は終了いたしました。
お問い合わせ:美術部 (03)3562-2111(代表)
◎新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会場内の人数制限を行う場合がございます。
-
白磁線壷(径26.5×高さ25cm)
-
白磁緑釉魚文皿(径17×高さ3.5cm)
-
特別企画作品 白磁酒器(徳利、ぐい呑)
(徳利:径8×高さ11cm、ぐい呑:口径6×高さ5cm)