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展覧会のご案内 / 和光ホール

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山本容子 ポートレート展-本棚の仲間たち-

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塗師祥一郎洋画展 ―待春譜―

  • 2011年2月19日(土) ~ 2011年2月28日(月) 無休
  • 10:30~18:00(最終日は17:00まで)

作品名:「春近い阿賀野川」 50号M
作品名:「春近い阿賀野川」 50号M

雪中に緑あり、寒中に暖あり

 大きく、ゆったりとしたうねりを見せ、鈍色の光を宿しながら滔々(とうとう)と流れる阿賀野川。真冬の風雪に耐え抜いた岸辺の木々は新しい季節の訪れをいちはやくその枝先に受けとめ始めている。ほっと安堵の息を洩らしたくなる優しい兆しに満ちた作品である。

 日本藝術院会員の塗師祥一郎氏は、雪景色の中に、そこに暮らす人々の希望と、春を待つ気持ちを表してきた画家だ。和光では初めての展覧会となる。金沢美術工芸大学在学中に小絲源太郎画伯と出会った塗師氏。集中講義で教えていた画伯との出会いは学生と講師としてのそれであったが、師弟関係は生涯を通じたものとなる。「日本の心に重きをおいておられた先生の仕事を見て、私も日本の油絵に徹してきました」。その思いは35年前、ヨーロッパを訪れたことで更に強いものに。泰西名画への憧れを抱き、渡欧した氏は、これまで印象派の絵画を通じて目にしていた風景がごく当たり前にそこにあることに気づく。印象派の作品とは、何も飾らず、何も作らない絵画だったのだ。「欧州の旅を経て、自分もそれでいいのではと思い、日本の風景を探究していく再確認ができました」。

 塗師氏は構図を大切にする作家である。3月、春の気配を求めて新潟や山形へ写生に出かける氏が雪景色を描くのは空間や余白を表現したいからだという。余白によって、画面の中に配された集落に暮らす人々の生活が描かれずとも浮かび上がってくる。意識的に作り上げたのではなく、自然の中の形を利用しながらバランスや動きを考えた構図。氏の作品に漲(みなぎ)る、のびのびとした大らかさや温もりの理由であろう。さらに今回は雪の画家・塗師氏が待ち遠しい春の風景も描く。サムホールから120号まで、40点におよぶ雪景色が会場を埋める中、緑の棚田が萌える。春は近い。

塗師祥一郎(ぬし・しょういちろう)

1932年 石川県小松市に生まれる
1952年 日展初入選
1953年 金沢美術工芸大学卒業、小絲源太郎に師事
1966年 新日展 特選受賞
1971年 改組日展 特選受賞
1976年 日展審査員(現在まで10回)
1981年 紺綬褒章受章、日展 会員賞受賞
1990年 日展評議員
1997年 日展 文部大臣賞受賞
2003年 日本藝術院賞受賞、日本藝術院会員
2004年 日展常務理事、日洋会委員長
2008年 旭日中綬章受章
2010年 日洋会理事長

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