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「私どもは九谷焼の窯元ですから、職人仕事の本来の姿を器に込めて世に送り出しています。〝用を為して美しいものを〟と、工芸の命題に謙虚でありたいと思います」と言う須田菁華氏。初代・須田菁華が、石川県・山代の地を訪れた北大路魯山人に初めて作陶を手ほどきしたことでも知られる名窯・須田菁華窯の四代目です。作家性を超えたところにある〝無心の手仕事の美〟を追い求めた代々の仕事を、守りたいと情熱的に語ります。
菁華は、屈託のない大らかな気風の絵付けが持ち味で、染付、祥瑞、古九谷、古赤絵など幅広く手がけた器は、銘々皿に向付、鉢、手鉢、平皿、徳利、蓋物、醤油差しに散蓮華と類まれな多様さです。心にぎわす種類の多さは、日本人の器に対する自由で粋な感性と、それに応じる九谷焼窯元 須田菁華の力の表れでもあります。
「向付にお造りはもちろん、和え物やアイスクリームを盛って楽しんでいただく。日常の器として手にとり、和洋を問わず今の時代の自由な感覚で、使っていただきたいのです」。開窯から120年の間、日本人の食に寄り添い、〝用〟に徹した器づくりを旨としてきた須田菁華。2年半ぶりとなる今展では、新作を含め須田菁華定番の器、約250点が一堂に会します。須田菁華の原点かつ今現在に触れる会となることでしょう。
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手前右から時計回りに |
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1940年 | 石川県加賀市に生まれる |
1962年 | 金沢美術工芸大学洋画科卒業 二代靑華のもと、三代靑華とともに九谷焼の制作に携わる |
1981年 | 四代靑華襲名 |
2010・13年 | 和光ホールにて個展 |
現在 | 石川県加賀市在住 |