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大樋焼353年 令和の継承 陶冶斎と長左衛門

  • 2019年6月5日(水) ~ 2019年6月11日(火)
  • 6月8日(土)・11日(火)は17:00まで

加賀藩五代藩主・前田綱紀公によって招かれた裏千家開祖・仙叟宗室に同道した茶盌造り師の土師長左衛門を始祖にもつ大樋焼。1666年の築窯から実に353年を迎える今年、新時代の幕開けを記念する大型企画展として大樋陶冶斎(十代長左衛門)氏と十一代大樋長左衛門氏による初の親子展が開催されます。
互いの仕事に関わらず、ときに陶という素材、器という形から離れ、革新的な個の創作に邁進した2人の芸術家が歩みを交え、表現の交歓ともいえる作品が一堂に会します。
「父の陶冶斎が卒寿、私が還暦を迎えてから、父の仕事を手にとるように理解できるようになりました。これまで歴然とあった30年の差が、“差”ではないものになりつつあるのです」と、長左衛門氏。
歴史と伝統を誇り、脈々と受け継がれる茶陶の系譜、大樋焼の技と心を陶冶斎氏は、「過去は過去、古典は古典として十分に大切にしながら、世の中に無いものを創る。己の創意創作あるのみ」だと語ります。先祖から預かった飴釉、黒釉、緑釉、青釉、白釉を使い、いかに新しい表現を模索できるかが大樋焼の精神であるといいます。
「大樋代々が独立したアーティストであり、金沢の文化や美意識に受け入れられ、さらに磨かれてきたことも大切な要素です」と長左衛門氏。
湧き上がる創作の熱を革新に満ちた表現で世に送り出し、その一つ一つが大樋焼の新たな伝統になることを確信する作品群。お2人による合作の茶盌など、令和の新境地を存分にお楽しみいただけます。


大樋陶冶斎(十代 長左衛門)作
大樋青釉金彩鳥紋花入
(径13.4×高さ31㎝)

大樋陶冶斎(十代 長左衛門)作
大樋青釉金彩鳥紋花入

(径13.4×高さ31㎝)
濃密で鮮烈な青釉化粧土の美しい肌に鳥紋をほどこした花入れ。轆轤成形の後に手捏ねによって独特の形を生み出し、温かみと造形の美しさが際立ちます。

十一代大樋長左衛門作
大樋飴釉窯変茶盌
(径15.2×高さ11㎝)

十一代大樋長左衛門作
大樋飴釉窯変茶盌

(径15.2×高さ11㎝)
今展のために初めて磁土を用いた革新的な一作。藍、飴、白の独自の三彩が端正な形に映えます。「磁土による飴釉の美しさに挑む思いだった」と長左衛門氏。

大樋飴釉窯変合作茶盌 陶冶斎・長左衛門記念彫字
(径13×高さ8.5㎝)

大樋飴釉窯変合作茶盌 陶冶斎・長左衛門記念彫字
(径13×高さ8.5㎝)
「父と私が自ずと一つの土に向き合い、成形から削り、高台の作成、押印までのすべての工程を少しずつ、代わる代わる手を入れて作り上げました。父の動き、意図が手にとるように理解できたことが感慨深かった」と長左衛門氏。陶冶斎氏と長左衛門氏の最新の共作です。

Toshio Ohi作(上から)
「Series of ○△□ △皿」(21×21×高さ2㎝)
「Series of ○△□ □皿」(18.8×18.8×高さ3㎝)
「Series of ○△□ ○皿」(径20.6×高さ2㎝)
「Tea Scoop」(18×1×高さ1.5㎝)

Toshio Ohi作(上から)
「Series of ○△□ △皿」(21×21×高さ2㎝)
「Series of ○△□ □皿」(18.8×18.8×高さ3㎝)
「Series of ○△□ ○皿」(径20.6×高さ2㎝)

大樋美術館・大樋ギャラリー

Toshio Ohi作「Tea Scoop」(18×1×高さ1.5㎝)
北陸の伝統工芸の可能性に着目し、素材の特性と長左衛門氏のデザインを融合させ、Toshio Ohiの名で発表する作品。錫を用いた作品は能作との共同制作で、「手の力でわずかに形を動かせる絶妙な硬度を追求し、使い手側も作品に参加できる」という、錫や、錫と銀とのオリジナルの合金を用いた茶道具。

大樋美術館・大樋ギャラリー

大樋美術館・大樋ギャラリー
隈 研吾氏設計による大樋ギャラリーにはお2人の作品が展示販売されます。併設の茶室「年々庵」ではお好みの茶盌で抹茶(有料)をいただくこともできます。
石川県金沢市橋場町2-17 (076)221-2397

左/十一代 大樋長左衛門(年雄) 右/大樋陶冶斎(十代 長左衛門)

右/大樋陶冶斎(十代 長左衛門)(おおひ とうやさい)

1927年 大樋窯九代長左衛門の長男として生まれる
1949年 東京美術学校工芸科(現・東京藝術大学)卒業
1987年 十代大樋長左衛門襲名
1991年 「大樋長左衛門、加山又造、勅使河原宏三人展」(東京)
1992年 日本の陶芸「今」100選展(NHK・フランス政府主催)パリ展・日本展招待出品
1995年 現代日本陶磁の秀作アジア巡回展招待出品(中国・タイ・マレーシア・インドネシア)
2002年 大樋長左衛門の世界展(石川県立美術館主催)
2004年 文化功労者顕彰
2011年 文化勲章受章
2012年 台湾国立台南藝術大學より名誉博士号を授与される
2015年 北陸新幹線金沢駅舎にて陶壁「日月の煌き」を制作
2016年 大樋陶冶斎を襲名

左/十一代 大樋長左衛門(年雄)(おおひ ちょうざえもん)

1958年 十代大樋長左衛門の長男として金沢に生まれる
1984年 ボストン大学大学院修士課程修了(M.F.A.)
2002・05年 日展 特選受賞
2007年 裏千家坐忘斎御家元より茶名「宗炎」拝受
2011年 第1回中国・景徳鎮世界陶磁器公募展覧会 入賞
2012年 工芸未来派展招待出品(金沢21世紀美術館)
2013年 第7回京畿世界陶磁ビエンナーレ招待作家(利川陶芸美術館/韓国)
2015年 工芸未来派展招待出品(アート&デザイン美術館/ニューヨーク)
第54回日本現代工芸美術展 内閣総理大臣賞受賞
2016年 十一代 大樋長左衛門襲名
文化庁長官アドバイザリーメンバー
2018年 第57回日本現代工芸美術展 文部科学大臣賞受賞
2019年 外務省「日本ブランド発信事業」マイアミ(アメリカ)及びサンパウロ(ブラジル)にて個展・講演会・ワークショップ

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