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鈴木三成陶芸展

  • 2019年10月16日(水) ~ 2019年10月22日(火)
  • 最終日は17:00まで

風光明媚で、古くは財界人や政治家の別荘が多くあった神奈川県小田原市国府津。その小高い丘の上で60年間、陶芸家・鈴木三成さんは真摯に作陶に打ち込んできました。台湾の故宮博物院で40年前に出合った青瓷に魅了され、以降、青瓷に没頭し、その道を究めてきました。
鈴木さんの青瓷の特長は、塩梅を見て幾度も繰り返される釉掛けから生まれる、奥行きのある美しい色合いにあります。そして、自身で何十、何百と描いたデッサンを基に、轆轤の前で試行錯誤しつつ、“無”から形を生み出していくのです。「ああでもない、こうでもないと作っては壊し、また作る。そんな風に手間を掛けて作る物こそ面白いと思うのです。陶芸家の醍醐味ですね」と柔和な表情でおっしゃいます。
3、4年前から熱心に取り組んでいるのが扁壺。「まったく新しい作風のものを作り続けるということは難しいのですが、これまでの作品と少しでも雰囲気の異なるものを作りたい」と考え、「口が真ん中にない」意匠や、左右非対称の形にたどり着きました。鈴木さんの新境地ともいえる作品です。
和光で初めてとなる今展では青瓷を中心に、壺や鉢、皿のほか、徳利や盃、汲出茶碗など約百点が出品されます。
「83歳になってもなお、進化し続けたいのです。“あの歳でも、新しい形、色を追い求めているんだな”と感じていただけたらうれしいです」。
深まりゆく秋の日、和光ホールで青瓷の持つ静謐さと向き合ってみてはいかがでしょうか。

織部長方皿

「青瓷線文扁壺」(15.1×28.1×高さ38.9㎝)
水面に水を落とした時に広がる波紋をイメージした作品です。粘土を板状にしたものを組み合わせて作る「板作り」技法を用い、細い紐状の粘土を形を整えながら器に付けて文様を表しています。

黒織部茶垸

「青瓷扁壺」(8.8×25.8×高さ20㎝)
一度見たら忘れられない不定形の扁壺です。「30年ぶりに開いてみた」と言う、50代の頃に描いていたスケッチを見ていてひらめいたという作品。

織部香器

(左から)
「青瓷夜学蓋置」(径6.8×高さ6.3㎝)
「青瓷茶入」(径10.3×高さ6.4㎝)
蓋置は秋の夜長に灯りを灯すための皿を置く台を模した形。茶入は大寄せ茶会の際に使いやすい、少し大振りなもの。秋のお茶会に好適です。

志野香器

(上から)
「青瓷徳利」(径9.2×高さ12.3㎝)
「青瓷紅斑文盃」(径7.6×高さ5.3㎝)
「月白瓷紅斑文盃」(径6.6×高さ5.9㎝)
晩酌を欠かさないという鈴木さんが作る酒器は風情がありながら、口当たりや持った感触もよいと評判。月白瓷は月の光の白を目指して、釉の調合や土を替えて生み出されました。

志野香器

「青瓷鉢」(径15.8×高さ4.7㎝)
釉薬を厚く重ねることで、まるで何かの結晶のような円形の貫入が生まれます。「土と釉の特別な取り合わせで、貫入が丸くなります。この手法を完成させるのに7年かかりました」と鈴木さん。

鈴木 三成(すずき さんせい)

鈴木 三成(すずき さんせい)

1936年 千葉県に生まれる
1955年 千葉県立市原高等学校を卒業。河村蜻山に師事
1961年 小田原市国府津に築窯、独立する
1979年 日本工芸会正会員(~2019年3月)
1987年 第9回日本陶芸展 優秀作「青瓷壺」文部大臣賞受賞
1988年 日本陶磁協会賞受賞。89年横綱千代の富士(当時)の国民栄誉賞受賞記念に「青瓷壺」が贈られる
1992年 大英博物館に作品収蔵。96年現代日本陶磁アジア巡回展に出品
2003年 茨城県陶芸美術館「白磁・青磁の世界―板谷波山・富本憲吉から現代への軌跡―」展出品
2004年 「市原ゆかりの文化人―鈴木三成陶芸展」開催。大阪、京都、神戸にて個展。日本各地で多数の個展。

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