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工芸・Kôgeiの創造-人間国宝展-

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伊東久重御所人形展

  • 2020年3月5日(木) ~ 2020年3月15日(日)
  • 最終日は17:00まで

「有職御人形司」として、宮中での節句の祝いや結婚などの慶事に際し飾られる「御所人形」を250年間、制作してきた伊東家。一子相伝で脈々と受け継がれ、当主は十二世伊東久重さんです。
三頭身の稚児のあどけなさや、玉のような白肌から生まれる純真無垢さが御所人形の真髄。おめでたいときに飾るため、ひび割れを嫌い、30年以上乾かした桐の木材に、胡粉を塗っては乾かして磨くという作業を50回繰り返して万全を期しています。完成まで3年かかることもあるという根気のいる作業が日々、続きます。
伊東さんが手がける人形の表情は朗らかで、隅々まで照らす太陽のような力が備わっています。「表情のためか、はんなりした衣装の色のためか、人形を置くだけで部屋が明るくなるとおっしゃっていただくことがあります」と穏やかな口調で教えてくださいました。
伊東家は代々、職住一体で、伊東さんも父や祖父の人形作りを見て育ちました。あるとき、祖父に「品格はどうしたら出る?」と尋ねたところ、「思いやりを持って人に接し、謙虚でいれば、自ずと備わる」と言われ、今も心に留めています。
新しい題材を常に追求しており、サッカーやマラソン、重量挙げの選手に憧れ、その動きを真似する稚児の人形が新作として並びます。ほかに、胡粉高盛金彩絵、白肌で無垢な赤ちゃんのような人形「しらたま」、そして庄五郎を襲名したご長男・建一さんの作品など、合わせて60余点ほどが出品されます。
伊東さんの円熟の技と誠心誠意が込められた小さき人形たち。家族を明るく照らす要となってくれることでしょう。

◎伊東久重さんによるギャラリートークを予定しております。3月7日(土) 14:00~

伊東久重御所人形展

「陽光」(高さ46㎝)
太陽の光を受け幸せを感じている様子の皇子です。中国で使われていた古い冠をアレンジした立派な冠、太陽の色を表す衣装を身につけています。

訪問着「Spring Park 春の公園」

「ぶりぶり遊び」(高さ20㎝)
宮中の子供の遊び道具「ぶりぶり」と戯れる楽しげなしぐさと、あどけない表情に思わず笑みが漏れてしまいます。

伊東久重御所人形展

「花の御子 桜」(15×15×高さ7㎝)
花に宿る精をイメージして作られた愛らしい作品で、花びらの濃淡が美しく表現されています。ほかに、椿や水仙、睡蓮なども展示されます。

伊東久重御所人形展

胡粉高盛金彩絵「四季草花飾筥」(11×14×高さ6㎝)
御所人形の道具にも使われている胡粉を高く塗り重ねた「胡粉高盛金彩絵」をほどこした桐材の筥です。季節の花々がはんなりした色合いで描かれています。

伊東久重御所人形展

胡粉高盛金彩絵「雛まつり 桜・橘」(11×11×高さ11㎝)
現代のひなとして飾れるようにと、「左近の桜、右近の橘」をイメージして、くす玉のように彫られた作品。伝統を踏まえながらも新しい感覚の雛飾りです。

伊東久重(いとう ひさしげ)

1944年 有職御人形司・伊東家の長男として京都府に生まれる。同志社大学在学中より本格的に人形制作の道に入る
1978年 十二世 伊東久重を継承
1984・87・89・94・97・2000・03・06・09・11・15年 和光にて個展
1985年 科学万博-つくば'85の日本歴史館にて十二世 伊東久重御所人形の世界展
2000年 十二世 伊東久重御所人形の世界展(静岡)
2004年 日本の伝統の技と美・伊東久重御所人形展(ウィーン)
2005年 十二世 伊東久重御所人形の世界展(福岡)
2009年 宮廷の雅―受け継がれし入神の技―十二世 伊東久重御所人形の世界展(滋賀)
2018年 有職御人形司 十二世 伊東久重美術館が開館

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