和光ホールのご案内
築城則子染織展
―縞百姿 遊びをせむとや―
- 会期
- 2021年1月28日(木) ~ 2021年2月7日(日)
- 休業日
- 1月1日
10:30~19:00 最終日は17:00まで
◎昨年の緊急事態宣言の影響により2020年4月17日(金)~26日(日)の会期より、開催を延期とさせていただきました。
縞のもつ普遍的な美をひたすらに追求して福岡・小倉生まれの染織作家、築城則子さんは江戸時代に羽織や袴として用いら
れていた小倉織を復元し、“深化”させてきました。女性が装うことを念頭に、彩り豊かな色糸を加えて、絶妙な配色による今様の縞織物を創作しています。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために延期となっていた展覧会を、このたび開催することとなりました。
「思ってもみない事態になりましたが、そんななかでも、植物は花を咲かせ、実を結び、季節は巡ります。変わらずにあり続ける自然の偉大さをあらためて感じ、草木染をしている身としては、そこから生まれる色を、より大切にしなければという思いです」。
8年ぶり4回目となる今展のテーマは「縞百姿」。「縞の着物や帯がとにかく好きです。そこで、皆様に変幻自在な、百種の縞と出合っていただきたいと考えました」とおっしゃいます。
小倉織の帯40点を中心に紬、練貫(ねりぬき)、小倉縮の着物、額装や漆箱に小倉縞をほどこした小筥などの約100点に加え、新進気鋭の作家とのコラボレーションによる十余点も出展されます。
「縞には普遍的な美があります。私は、この永遠に交わらぬ線をずっと追い求めてきました。これまでの縞も、新しい縞も、縞の無限をご覧いただけたらと願っています」。
糸を染め、織り上げる。果てがないような作業の連続でようやく完成を迎えます。そして、その一つひとつに詩情が織り込まれています。ぜひ、そんな作品との“対話”をお楽しみください。
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築城則子 作 練貫着物「藤襲(ふじがさね)」
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築城則子 作 小倉縞帯
(上から)「紫翠邂逅」「櫻邂逅」
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築城則子 作 小倉縞帯「合Ⅱ」
江戸切子・小川郁子 作(左から)
切子帯留「黄 丸 菊つなぎ」(径3×高さ0.8cm)
二色の帯留「クリアと海」(2.6×3.3×高さ1cm)
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竹工芸・本田青海 作 網代編手提籠
「胡桃色」(18×28×高さ28cn)