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◎緊急事態宣言の影響により5月22日(金)~31日(日)の会期より、開催を延期とさせていただきました。
色絵雪花墨色はじき果実文花瓶
(20.1×20.5×高さ19cm)
幕府への献上品として発展した色鍋島を継承してきたのが今泉今右衛門家。
当代、十四代今泉今右衛門さんは、2014年に重要無形文化財保持者(人間国宝)となられて以降も、伝統技法をベースに、白化粧を用いる「雪花墨はじき」や、新たな上絵技法「プラチナ彩」といった独自の作風を追求されています。
新型コロナウイルスの感染拡大を鑑みて延期となっていた展覧会(旧会期:5月22日(金)~31日(日))をこのたび、開催することとなりました。
今右衛門さんにこの間の過ごし方を伺いました。「作り手としては、今、できることを精一杯行う、という気持ちが強くなりました。また、今右衛門の母屋の整理をしてみると、今まで気付かなかったものが見えてくることもあり、一度立ち止まる機会になったのではないかと思います」。
今展のテーマを改めて教えていただきました。「家で過ごす時間が長くなり、より丁寧に、より誠実に暮らしたいと考える方が増えたように思います。人が時間をかけ、心を込めて作った工芸の果たす役割はさらに重要になっています。今展の“暮らしとともに”というテーマは今こそ、大切なことではないかと思っています」。
新作の大作約20点のほか、茶盌や器類、蓋物など約100点の展観。これらの作品が、みなさんの暮らしに彩りを与え、そして、健やかな気持ちの一助となることでしょう。
ギャラリートーク
十四代 今泉今右衛門さんによるギャラリートークを予定しております。
12月5日(土)13:30~、15:00~、16:30~
◎お席のご予約を承ります。
ご予約・お問い合わせ:美術部(03)3562-2111(代表)
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人間の力では叶えられないことを古くから聖獣に委ねてきました。今右衛門さんの「世の中が太平になりますように」という祈りが込められています。 「色絵緑地藍色墨はじき 三春文麒麟香炉」 |
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「暮らしのさまざまなシーンで作品を使っていただきたいと思い、香立を作りました」と今右衛門さん。気品漂うシルエットです。 左「色絵吹墨墨はじき雪文香立」 |
1962年 | 佐賀県西松浦郡有田町に生まれる |
1998年 | 日本伝統工芸展 日本工芸会会長賞を受賞し、正会員に推挙される |
2002年 | 十四代 今泉今右衛門を襲名 |
2004年 | 日本伝統工芸展 東京都知事賞受賞 |
2008年 | MOA岡田茂吉賞 工芸部門優秀賞受賞 |
2009年 | 紫綬褒章受章 |
2014年 | 重要無形文化財「色絵磁器」の保持者に認定 |