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年末年始などの休業日は随時ホームページにてご案内いたします。
◎緊急事態宣言の影響により6月4日(木)~14日(日)の会期より、開催を延期とさせていただきました。
展覧会を楽しみにされていたお客様には深くお詫び申し上げます。またお問い合わせは和光本館の営業再開後に承ります。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
今年91歳となられた重要無形文化財「白磁」保持者の井上萬二さん。和光ホールにおいて昨年まで43回重ねてきた展覧会は、和光の初夏の風物詩にもなっています。
「毎年、同じ会場、同じ時期の開催は楽しく待ち遠しい一方で、実は私としても至難の業です。それに敢えて挑戦することを自己の啓発啓蒙と捉え、今日まで努力し創造して参りました」と井上さんはおっしゃいます。
今回も、観る者を惹きつけてやまない、静謐ながらも迫力のある作品を多く出品されています。
「昨年の開催直後より、来場されるお客様の顔を思い浮かべながら、すぐさま作陶に取り組み、今年の年頭には、ほぼすべての作品を完成させました。種々異なる作風を心がけ、伝統を重んじた作風や、現代感覚に沿った新しい作品も出品します」。
今回は萬二さんの作品に加え、ご子息の康徳さん、お孫さんの祐希さんも出品され、親子孫三代の作品が揃います。「彼らの若々しい力が発揮された作品をぜひご覧ください。親子展の開催はたびたび耳にしますが、三代で発表することは珍しいのではないでしょうか。元気ハツラツとした人生だと自負しておりますが、昨年、ひ孫が誕生したこともあり、四代展を目標に日々努力を重ね、生ある限り壮健で作陶するよう努力、精進したいと思います」と語られます。
今展は、白磁を中心に壺や食器など、約100点の展観となります。
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三者三様の技法を用い、それぞれの思いを作品に投影しています。ぜひ会場で作品を見比べてみてください。 「三代モーニングカップ」 |
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霧島酒造が販売している芋焼酎のボトルは、井上さんがデザイン監修を手掛けています。代表する技法の一つ「渦文」があしらわれています。 特別蒸留きりしま〈赤〉 特別蒸留きりしま〈白〉 ◎未成年の飲酒は法律で禁止されています。 |
1929年 | 佐賀県有田町に生まれる |
1968年~ | 日本伝統工芸展入選 |
1969~76年 | ペンシルバニア州立大学で作陶指導のため4回渡米 |
1971年~ | 日本陶芸展入選 |
1977~2019年 | 和光にて毎年、個展を開催 |
1979年 | 卓越した技能者(現代の名工)としても表彰される |
1983年~ | ニューメキシコ州立大学で作陶指導のため20回渡米 |
1987年 | 日本伝統工芸展 文部大臣賞受賞 |
1995年 | 文化交流のためドイツにて個展(97年ハンガリー、99年モナコ、2000年ポルトガル、07年ポーランド、12年香港、ニューヨーク) 重要無形文化財「白磁」保持者に認定される |
1997年 | 紫綬褒章受章 |
2002年 | 西日本文化賞受賞 |
2003年 | 旭日中綬章受章 |
現在 | 重要無形文化財保持者、日本工芸会参与、有田名誉町民 |