和光ホールのご案内

松田えり子染織展
―ゆらぐ光、そよぐ風―

会期
2021年3月25日(木) ~ 2021年4月4日(日)

10:30~19:00 最終日は17:00まで

貴重な国産シルクを故郷である福岡県田川市で採った草木で染め、精細な紋紗の作品を創作する染織家・松田えり子さん。二十代の頃、社会人の南米アンデス女性登山隊に参加しペルーやボリビアの山々を旅したのち、グアテマラの村で中南米の素朴な織物に魅了されました。インディオの女性から織を習い、染織の世界へと第一歩を踏み出すことに。帰国後、羅織の第一人者、京都・西陣の北村武資氏のもとで修業されます。そこで学んだ振綜絖による綟り織により、美しく端正な着物や帯を織り続けています。
平安時代からの薄衣である紗は、この綟り織を用いて織られ、この紗組織と平織を組み合わせて模様が織り出されている織が紋紗です。糸で作られた振綜絖を用いて二本の経糸を綟り、緯糸を通します。経緯の糸が密につまった平織と比べ、変化に富んだ隙間が生まれ、透けた清涼感のある織物が誕生します。「田川の自然からいただいた草木で染めて、作品で爽やかな風を吹かせることができれば」と今の熱い思いを語られます。自らも草木に癒されながら、真摯に制作に向かう松田さんの織の世界をご体感ください。

松田えり子

松田えり子(まつだ・えりこ)

1951年
福岡県に生まれる。日本工芸会正会員。中米グアテマラでマヤ文明の末裔といわれる人々の素朴な織物に出合い、染織の道へ。
1979年
現在は羅と経錦の重要無形文化財保持者である北村武資氏に師事する。
数年後、故郷にて制作に取り組む。
1992年
紋紗の夏帯「晨」にて西部工芸展金賞を受賞。
1999年
日本伝統工芸染織展、日本伝統工芸展にて受賞。年々高い評価を受けている。その作品は文化庁、英国ヴィクトリア&アルバート博物館に収蔵されている。
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