和光ホールのご案内

金工の深化Ⅱ

会期
2021年5月22日(土) ~ 2021年5月30日(日)

10:30~19:00(最終日は17:00まで)

緊急事態宣言発令を受け、開催時間は下記の通り変更いたします。
11:00~18:00(最終日は17:00まで)
◎ご予約のうえ、ご来会ください。
ご予約・お問い合わせは和光・美術部にて承ります。 (03)3562-2111(代表)



硬質な素材である金属に、熱や圧力、切断、削り、彫りなどをほどこすことにより、あらゆる形を自在につくる金属造形の世界。多様な表現を生み出す作家たちの手は”魔法の手”にも見えてきます。そんな特別な手を持つ若手作家5名による展覧会「金工の深化」を2017年に続き、開催いたします。
相原健作さんは、卓越した鍛金技術で昆虫などをモチーフに、ユーモアと環境保護の気持ちを込めて作品作りをしています。「自分のフィルターを通して、対象物の魅力をデフォルメして表現しています」。
坂井直樹さんは、工芸的アプローチにより、今の暮らしを潤すモダンな「用の美」の作品を作っています。「伝統技法を今の時代にマッチさせるにはどうすればいいか、ということを常に考えて制作しています」。
満田晴穂さんは、江戸から明治時代にかけて発展した金属工芸品「自在置物」を精緻な彫金の技術で継承し、現在ではその第一人者と目され、主に昆虫や甲殻類などの小動物を制作しています。「あらゆる部位が本物と同様に動くように、こだわって作っています」。
加藤貢介さんは、十種類の鉄とニッケルを熱と圧力で貼り合わせ、美しい波状模様を得る「ダマスカス鋼」を用い、端正な作品を作ります。「水の流れや炎の揺らぎなどの”変わり続ける、変わらないもの”がモチーフです」。
今回、初めての参加となる久米圭子さんは、透し彫りやロウ付けの技法を用いて生物の内部構造を彷彿させるオブジェを作り上げます。「貝や木の芽、微生物といったさまざまな生物を自分の中で再構築して、”生きていくための神秘なもの”をイメージして表現しています」。
さらなる可能性を求め、金工というジャンルにだけ焦点を当てた稀有な展覧会です。それぞれの自由な発想で多様な造形を生み出す、高い技術力と独創性みなぎる作家たちの力作をぜひ、ご堪能ください。 

満田晴穂(みつた・はるお)

1980年
鳥取県に生まれ、千葉県で就学期を過ごす。
2008年
東京藝術大学美術研究科修士課程彫金研究室修了。 自在置物師・冨木宗行に師事。
2013年
「六本木クロッシング 2013 アウト・オブ・ダウト」に出品(森美術館)。
2017年
「驚異の超絶技巧!」に出品(三井記念美術館、ほか巡回)。 第8回創造する伝統賞。
2020年
テレビ番組「情熱大陸」に出演。
現在
国内外にて個展・グループ展多数。

坂井直樹(さかい・なおき)

1973年
群馬県に生まれる。
2003年
東京藝術大学大学院博士後期課程鍛金研究室修了、博士学位取得。
2003~05年
同大学にて非常勤講師。
2005~08年
金沢卯辰山工芸工房にて研修。
2013~18年
金沢卯辰山工芸工房専門員。
2019年
~東北芸術工科大学美術科工芸コース准教授。
現在
山形市で教鞭をとる傍ら、金沢を制作の拠点としている。

加藤貢介(かとう・こうすけ)

1988年
神奈川県に生まれる。
2010年
玉川大学芸術学部ビジュアル・アーツ学科卒業。
2013年
広島市立大学大学院修了。
2019年
第35回淡水翁賞 優秀賞受賞。 個展、グループ展、アートフェアなどを通し国内外で作品の発表を行う。
パブリックコレクション:フィラデルフィア美術館。

久米圭子(くめ・けいこ)

1985年
千葉県に生まれる。
2009年
金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸科卒業。
2011年
金沢美術工芸大学大学院修士課程工芸専攻修了。
2014年
金沢卯辰山工芸工房修了。
2019年
第35回淡水翁賞 優秀賞受賞。
現在
金沢市にて制作。

相原健作(あいはら・けんさく)

1969年
東京都に生まれる。
2009年
第10回桜の森彫刻コンクール 優秀賞受賞。 作品設置。
2010年
第26回淡水翁賞 最優秀賞受賞。
2012年
第51回日本現代工芸美術展 本会員賞受賞。
2015年
菊池寛実賞「工芸の現在」展(菊池寛実記念 智美術館)。
2016年
「みなの衆-東京藝術大学鍛金研究室で学ぶ」(LIXILギャラリー)。
2019年
「生まれ変わる伝統 イセ・コレクション所蔵 現代日本の工芸展」(香港大学美術博物館/香港)。
現在
東京藝術大学専門研究員・女子美術大学非常勤講師。
BACK TO HOME
ページトップに戻る