展覧会のご案内
織作峰子写真展
―光韻―
- 会期
- 2021年9月18日(土) ~ 2021年9月28日(火)
10:30~19:00(最終日は17:00まで)
セイコーハウス銀座 6階
セイコーハウス銀座ホール
「旅を続けながら、カメラを通して心の揺らぎを表現してきました。自然と対話し、私の心のリズムと自然のリズムが一致した瞬間にシャッターを切るのです」と写真家の織作峰子さんはおっしゃいます。和光で二度目となる今展は写真集の出版記念を兼ね、自然をテーマに、金やプラチナ箔などに写真をプリントした作品の数々を発表します。
コロナ禍により自宅で過ごす時間が増え、「過去に撮影した日本の風景を見直すいい機会になり、日本の美しさを箔に載せて表現したいと改めて強く思いました」と言います。
日本各地の何気ない風景を織作さんならではの視点で切り取った作品や、一瞬の美を収めた作品、これまでにあまり表現されたことのない富士山の姿を捉えた作品などを展覧します。
「日本では〝写真〟と翻訳されましたが、〝フォトグラフ〟とは、光の粒子で描く絵という意味。写真を箔に載せた時に、光の粒子が躍動し、私の写真が輝いたように思いました。その躍動感や輝きを味わっていただけたら」。
「写真」というジャンルではくくりきれない、織作さんの作品をぜひ間近でご覧になり、〝揺らぎ〟や〝儚さ〟を感じてください。
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高知・室戸岬で曇り空のもと、朝の光に輝く海を写しました。「この鈍い色の空。これぞ日本の風景と感じました。刻一刻移り変わる一瞬を切り取りました」と織作さんはおっしゃいます。
「室戸岬朝景」
(プラチナ箔平押、40.7×61㎝)
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風に舞う一輪の花を”流星”に見立てて撮影した神秘的な作品です。観る人の心模様が表れるような気がします。
「星花」
(アルミ箔平押、40.7×61㎝)
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水辺に自生する葦が水面に揺れている様子をモノクロで撮影し、金箔にプリントした作品。静謐な中にも広がる波紋からかすかな風の息吹が感じられます。
「ゆらぎ」
(本金平押、61×40.7㎝)