和光ホールのご案内

『石田 亘の世界』刊行記念
石田家の和のパート・ド・ヴェール

会期
2021年10月1日(金) ~ 2021年10月11日(月)

10:30~19:00(最終日は17:00まで)

京都・洛北、詩仙堂や曼殊院などの古刹が点在する緑豊かな地に工房を構え、制作活動をされているガラス工芸作家の石田亘さん、妻の征希さん、ご子息の知史さんご一家。心を込めて生み出される作品は「パート・ド・ヴェール」と呼ばれる古代メソポタミアを起源とする古代ガラス技法を用いています。制作は、原型から耐火石膏で型をとり、線刻をほどこし、練ったガラス粉を詰めて、窯で焼成。冷ました後、型を壊して作品を取り出し、磨いて仕上げる、とても手間と時間を要する技法です。そこに京都で培った独自の美意識と日本の伝統美を生かし、繊細で品格のある作品を手掛けるようになった亘さんは京都府指定無形文化財保持者に認定され、その技法は「鋳込み硝子」と命名されました。
「今回は今年刊行させていただいた『石田 亘の世界』の記念展で、染織の図案家時代に好きで趣味にしていた陶芸の作品や、初期のランプシェード、裸婦像などの過去に展示したことがなかったガラス作品も観ていただきます。新作も出品し、集大成ともいうべき展覧会です」と話してくださった亘さん。半透明の柔らかいパート・ド・ヴェールの質感を最大限に生かし、生き生きとした白い線と金彩で高い気品を生み出しています。
幼い頃から茶道に親しんできた奥様の征希さんは、茶碗や香合、などを当初から作り続けておられます。伝統的な文様をベースに、たおやかな作風や色彩で見る人の心をとらえ、優しい気持ちにしてくれます。
ガラス工芸家として独自の道を歩む、ご長男の知史さんの作品は光を受けてさまざまに変化するブルーが印象的です。若い頃に二年ほど世界各地を巡り、土着の文化や工芸を見て感動したことを制作の糧にしています。
工夫と研究を重ね、情感豊かな作品へと昇華させた三者三様の「和のパート・ド・ヴェール」。その技と美の継承を会場でお楽しみください。

『石田 亘の世界』刊行記念 石田家の和のパート・ド・ヴェール

石田 亘・征希・知史(いしだ わたる・せき・さとし)


1938年亘、1943年征希大阪に生まれる。
染織図案家から夫婦ともにガラス工芸・パート・ド・ヴェール作家に転身。
亘は2009年京都府指定無形文化財「鋳込み硝子」保持者に認定。
1972年知史京都に生まれる。2006年日本伝統工芸展総裁賞受賞など受賞多数。
2006・09・12・15・18年 石田亘・征希・知史パート・ド・ヴェール作品展(和光ホール)

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