和光ホールのご案内

並木恒延漆芸展 
―日本の四季を愛でる―

会期
2021年11月26日(金) ~ 2021年12月5日(日)

最終日は17:00まで

漆芸の伝統的な技法にこだわりながら、独自の絵画的な表現で漆絵の世界を切り拓いてきた並木恒延さん。和光では4年ぶり8回目となる個展を開催します。
 今回は、並木さんの制作の原点ともいうべき「日本の四季の美しさ」を描くことをテーマに選びました。
「近年、遠くまで取材に出掛ける機会には恵まれませんでしたが、実は身近な場所にも、季節ごとに心惹かれるモチーフがたくさん存在していることを実感しました。また、こういう時代だからこそ、あらためて日本の風景の美しさを作品に表現したいと思いました。漆とは、限りなく地味であり、それでいて華麗な素材です。漆パネルの中から、描かれていない色彩や音、匂いといった、その場の空気感まで感じとっていただけたら嬉しいです」と思いを語る並木さん。
 その言葉通りに、漆黒の空間に蒔かれた金粉からは、荘厳な富士や幽玄な月の姿が浮かび上がります。鶉(うずら)の卵を漂白し、細かく割って漆面に貼っていく卵殻の技法からは、深々と降り積もる雪景色や潮の音が聴こえるかのような波の姿が、そして白蝶貝の裏面に色箔を貼る伏彩色により、陽光に映える水面の煌めきや目にも鮮やかな紅葉が表出されます。
 四季折々、抒情性豊かな日本の風景を見事にとらえた100号の大作からミニアチュールまで、幅広い作品30余点の展観です。並木さんの憧れを表現した、多くの方々の心に響く心象の風景に誘われて心豊かな時をお過ごしください。

並木恒延(なみき・つねのぶ)

1949年
東京都に生まれる。
73年
東京藝術大学ヴィジュアルデザイン科卒業。
77年
東京藝術大学大学院漆芸講座修了。修了制作が東京藝術大学買い上げとなる。
81年
日本現代工芸美術展 大賞受賞(1979・84・85年 NHK会長賞など受賞)
87・91年
日展特選受賞。
2001年
和光にて個展(03・05・08・10・13・17年)
03年
日本現代工芸美術展 内閣総理大臣賞受賞。
06年
日展 文部科学大臣賞受賞。
08年
文化庁特別派遣在外研修員としてイタリア留学。
14年
奈良・薬師寺 東院堂にて個展。
16年・15年
日展作品「月出づる」首相官邸貸出し。
17年
MOA美術館 第20回・岡田茂吉賞展 招待出品。奈良・薬師寺「平成の至寶・83選」出品。
19年
日本藝術院賞受賞。
現在
日展会員、現代工芸美術家協会理事。
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